フジテレビで放送されている『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』では、超高級住宅に住むセレブたちが子供を超有名大学に入れるために奮闘する姿が描かれている。
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その中で、セレブたちの夫の多くが勤めているのがジュナム大学病院である。たとえば、ハン・ソジン(ヨム・ジョンア)の夫のカン・ジュンサン(チョン・ジュノ)が整形外科長であり、イ・スイム(イ・テラン)の夫のファン・チヨン(チェ・ウォニョン)が神経外科教授となっている。この2人は病院の中でもライバル同士。
ファン・チヨンは非常に患者思いの医師なのだが、カン・ジュンサンは出世だけを目指している男だ。そして、チン・ジニ(オ・ナラ)の夫のウ・ヤンウ(チョ・ジェユン)が整形外科の医師であり、カン・ジュンサンの手下のような身分になっている。
とにかく、ウ・ヤンウはゴマスリ男だ。そんな彼がひどい腰痛に悩まされていて、手術を受けなければならないことになった。当然ながら自分の親分であるカン・ジュンサンの手術を受けた方がいいのだが、今一つ乗り気になっていない。カン・ジュンサンの手術の腕前に疑問符を持っているからだ。
その一方で、本心ではファン・チヨンの手術を受けたいと思っている。しかし、カン・ジュンサンをさしおいて、そう簡単に手術を受けるわけにはいかない。それでも、やっぱり自分の身体のことを考えると、ベストなのはファン・チヨンだ。それゆえ、何とか理由を付けてファン・チヨンの動向をうかがっているのだが、その目論見をカン・ジュンサンに見抜かれて激怒されてしまった。
そうなると、歯が浮くような美辞麗句を並べて10回くらいメールをカン・ジュンサンに送りつけて、ひたすら許しを願っていた。それは、とても情けない姿であった。
でも、ウ・ヤンウのオドオドした姿というのは、見ていて大いに笑える。『SKYキャッスル～上流階級の妻たち～』は過激な受験戦争を描いていてかなりシリアスな場面が多いのだが、ウ・ヤンウが出てくる場面はコミカルな要素も加わってニコニコできる。そのようにシリアスな場面の後に少し緊張を緩めるという意味で、俗物のウ・ヤンウというのは最適なキャラクターになっている。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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