【『SKYキャッスル』の教訓】子供のための「究極ママ」になるにはどこまでやるのか

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フジテレビで放送されている『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』は、超高級住宅に住むセレブたちの生活ぶりをストレートに表わしたドラマで、特に子供たちを難関大学に入学させるために何でもやる母親たちが赤裸々に描かれている。このプロセスにおいて、中心的な役割を担っているのが、ヨム・ジョンアが演じているハン・ソジンだ。

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このハン・ソジンの行動力は凄まじい。彼女には二人の娘がいて、チョン・ジュノが演じる夫のカン・ジュンサンは大学病院の整形外科長を務めている。娘たちを夫のように医者にさせたいと熱望しているハン・ソジンは、究極の教育ママになりきっている。そのためには、何でもやってのける激情を持っているのだ。

たとえば、受験生たちを一流大学に入学させると定評がある有能な入試コーディネーターのキム・ジュヨン(キム・ソヒョン)に気に入られるために、弁当の中に金を忍ばせたり、断られた時には極端な土下座をして忠誠心を見せたりしている。

その結果、断っていたキム・ジュヨンから承諾の答えをもらうのだから、ハン・ソジンとしても「ここまでやるから成功する」という気持ちになることだろう。

そればかりではない。娘がコンビニでお菓子を万引きしていることも彼女は知っていた。しかも、受験勉強があまりにも大変なのでストレスが溜まっていると見なし、ストレス発散のために万引きという行為も必要だと自分で納得してしまう。そこで、コンビニの店長にわざわざお金を払って、その万引きを見逃してもらうように細工もした。

ヨム・ジョンアがハン・ソジンを演じた

凄まじい女性

その万引きを見つけた隣人が子どもたちに注意しようとすると、ハン・ソジンは「余計なことをするな」と一喝して、「自分は子どもたちを負け犬にしない。そのためには何でもやる」と言い放つのであった。

本当に凄まじい女性だ。『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』を見ていると、超ハイクラスのセレブになるのも本当に大変だ、としみじみ思ってしまう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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