ハン・ジミン!『イ・サン』から『ヒップタッチの女王』まで魅惑的な旅が続く

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ハン・ジミンという女優の成長を見ていると、どうしても忘れられないのが、ドラマ『イ・サン』で演じたソン・ソンヨンの役柄だ。このドラマは韓国MBCで2007年から2008年にかけて放送されているが、ハン・ジミンはそのとき25歳だった。

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何よりも、恥じらいを含んだ透明感のある存在感が秀逸だった。ソン・ソンヨンは「聖女」のようなピュアなイメージを持っていたが、ハン・ジミンは瑞々しい演技で高い評価を受け、それにともなって「シンデレラ」のような人気を獲得した。

以後のハン・ジミンは数多くのドラマでヒロインを演じてトップクラスの人気を維持した。年齢に応じて演じる役の幅を大きく広げ、2022年に制作された『私たちのブルース』では、ワケありの海女に扮して、生活上で悩みが深い女性を巧みに演じていた。

その際にも、『イ・サン』のソン・ソンヨンを演じたときに見せていた透明感を決して失っていなかった。本当に初心を忘れない女優なのである。

そんなハン・ジミンが今も大きな脚光を浴びている。韓国JTBCで放送されている『ヒップタッチの女王』で大人気となっているのだ。このドラマは奇想天外なシチュエーションを扱っているが、ハン・ジミンが扮しているのは獣医のポン・イェブンだ。

ハン・ジミン

若々しい演技に魅了される

彼女が牛の診察中に自分をめがけて流星が落ちてきて、その衝撃から特殊な能力が宿ってしまった。それは、動物や人間のヒップにさわると、過去の出来事が瞬時に見えてしまうというものだ。

ハン・ジミンは共演のイ・ミンギと迫力満点の演技対決を繰り広げていく。イ・ミンギが演じるジャンヨルはソウルの優秀な刑事だったのだが、ミスによって田舎に左遷させられてしまった。彼は重大な事件で手柄を立ててソウルに戻りたいとあせって、ポン・イェブンに宿った特殊な能力を徹底的に利用しようとする。

『ヒップタッチの女王』はそんな展開になっていくのだが、ユニークなドラマで見せるハン・ジミンの若々しい演技には本当に魅了される。ドラマの冒頭でハン・ジミンは女子高校生にも扮していたが、それはどこから見ても10代の高校生そのものだった。こうして『ヒップタッチの女王』はハン・ジミンに新たな魅力を見せてくれるドラマとなった。

文=大地 康

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