NHKのBSプレミアムで放送されている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は、9月17日に第12話がオンエアされる。このドラマの主要キャストとなっているのは4人だ。二花院の女主人のユン・ダノ(シン・イェウン)、そして、イケメン3人衆を構成しているカン・サン(リョウン)、キム・シヨル(カン・フン)、チョン・ユハ(チョン・ゴンジュ)である。
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この中で、国王イ・チャン(ヒョヌ)の暴政を終わらせる急先鋒の組織になってきたのが木人会だ。そのリーダーとしてイ・ソルを名乗り始めたのがチョン・ユハである。彼は使命感を持って木人会を立ち上げてイ・チャンを倒そうとしている。
しかし、イ・ソルという存在は、廃された世孫(セソン)であり、本来は王位継承者だ。いわば、イ・チャンの代わりになれる正統性を持った象徴なのだ。しかし、チョン・ユハはイ・ソルではない。あくまでも、なりすましているだけだ。
この点でチョン・ユハは負い目を持っていた。しかし、大事を成すためには負い目を隠さなければならない。そこで、彼はイ・ソルの祖母である大妃(テビ)に会ったときも、イ・ソルに完全になりきらなければならなかった。孫に会えて感激の涙を流す大妃を見ても、動揺してはいけなかったのだ。
ここで問題となるのが、チョン・ユハとカン・サンの関係だ。実はカン・サンこそが本当のイ・ソルであり、その護衛人として「番人」になっているのがキム・シヨルなのだ。その重要な事実にまだチョン・ユハは気づいていない。それゆえ、本当のことを知った段階が木人会の正念場となるだろう。
つまり、チョン・ユハがそのままリーダーとしてイ・ソルを名乗っていていいのか、あるいは、カン・サンこそが木人会のトップにふさわしいということになるのかどうか。
さらには、ユン・ダノとカン・サンが愛しあっているという事実をもし知ったら、チョン・ユハがどのような対応に出るだろうか。物語が大きく動き始めた『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』がますます面白くなってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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