『イ・サン』のキム・ヨジン!多彩なキャラクター描写の秘密

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韓国芸能界で個性派女優として有名なキム・ヨジン。彼女の魅力は、揺るぎない存在感と、どんな役でも独自の解釈で圧倒的な印象を与える演技力によって形成されている。彼女は本当に凄まじい女優魂を持っている。それゆえ、キム・ヨジンが見せる表情には迫力が宿っているのだ。

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そんな彼女は1972年6月24日に生まれた。

彼女が一躍、名を馳せたのは、2003年から2004年にかけて放送された歴史的なドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』だ。この作品では、イ・ヨンエが扮する繊細かつ強靭な主人公チャングムの医術の師となるチャンドクを演じた。

当時は40代に入ったばかりだったが、女優として相応の貫禄を見せていた。

さらにキム・ヨジンの大ブレイクを導いたのが2007年から2008年に放送されたドラマ『イ・サン』である。このときは、21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正室だった貞純(チョンスン)王后を演じた。

冷酷な悪女を鮮やかに描き出す彼女の演技は、多くの視聴者の心を強烈に打ち抜いた。その後、彼女はその独特な存在感をますます強くして、その名声は広くとどろいた。

キム・ヨジン

凄まじい女優魂

思い出すのは、2015年放送のドラマ『華政(ファジョン)』である。このドラマでは、チャ・スンウォンが演じた15代王・光海君(クァンヘグン)に仕える金介屎(キム・ゲシ)という厳粛で芯の強い役を演じた。

そもそも金介屎は歴史に残る悪女だ。そんな人物をキム・ヨジンが扮すると「こんな適役はない」と思えるほど説得力があった。まさに、役の重みをさらに高めてくれるのがキム・ヨジンなのである。

その他にも『雲が描いた月明り』で、キム・ユジョンが演じるホン・ラオンの母親のキム・ソサという役にも扮していた。

『雲が描いた月明り』以降も彼女は多くのドラマに出演し、その演技はますます凄みを増していった。2020年にパク・ソジュン主演で大きな話題となったドラマ『梨泰院クラス』では、キム・ヨジンがキム・ダミの演じるチョ・イソの母親という複雑な役柄を見事に演じた。

以後も大活躍が続くキム・ヨジン。本当に目が離せない女優だ。

文=大地 康

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