テレビ東京の韓流プレミアで5月16日まで放送されていた『紳士とお嬢さん』。地上波で放送は終わったが、熱気はまだ冷めていない。それどころか、配信がスタートして以来、Netflixではランキングのトップを走っている。
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地上波で見ていなかったが配信スタートと同時に見始めた人が、いかに多いかを物語っている。しかも、さらに視聴者をどんどん増やしていく勢いだ。
そこで、まだ『紳士とお嬢さん』を見ていない人のために、ドラマの見どころについて紹介しよう。
主人公はヨングク(チ・ヒョヌ)とダンダン(イ・セヒ)。2人が年の差を乗り越えて恋愛関係を築いていくのがメインストーリーだ。
ヨングクは大会社の会長だが、妻を亡くして3人の子供の教育問題に苦慮していた。そこで住み込みの家庭教師を雇うことになり、求職中だったダンダンが採用された。ただ、年齢差もあって考え方がまるで違う。それでもお互いに相手を理解しようと努力して、徐々に愛が芽生えていく。しかし、2人を取り巻く家族の問題は非常に複雑である。
まず、ダンダンは生まれた時に母が家出をしてしまって、父のスチョル(イ・ジョンウォン)は自殺を考えるほど悩んだが、結局はヨンシル(オ・ヒョンギョン)と再婚して新しい家庭を築いた。
一方のヨングクは亡き父の愛人だったワン・デラン(チャ・ファヨン)がトラブルばかり起こして困らせられる。ただし、デランが産んだセリョン(ユン・ジニ)は実の妹であり、とても可愛がっていた。そんな妹はヨンシルの息子であるデモム(アン・ウヨン)と恋愛関係にあり、2人は別れを何度も繰り返していた。
さらに幼いダンダンを捨てた母親がアメリカで成功し、ヨングクのビジネスパートナーとして韓国に戻ってくる。それがエナ(イ・イルファ)であった。彼女は交通事故で負傷した時に顔を整形していたので、スチョルは彼女の正体について知らなかった。ダンダンのほうもスチョルから「母親は死んだ」と聞かされていたので、エナの存在に気づくはずもなかった。
以上のような人物関係なのだが、とにかくドラマは奇想天外な展開が多い。「記憶喪失」「出生の秘密」「きょうだい疑惑」といったベタな出来事が頻繁に起こる。20年前の韓国ドラマならよくあった展開だが、それをさらに凝縮したのが『紳士とお嬢さん』なのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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