作品ごとに成長するナム・ジュヒョクは『二十五、二十一』でどう変身したのか

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ナム・ジュヒョクが新しいドラマ『ヴィジランティ』(原題)の撮影を完全に終えた。現在は、入隊に向けて待機している状態だ。

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今度の新作を最後にして、しばらくナム・ジュヒョクの演技を見られなくなる。しかし、これまでに印象的な作品に数多く出ているので、ファンもそれらを改めて見ながら、ナム・ジュヒョクの復帰を待つことになりそうだ。

振り返ってみると、ナム・ジュヒョクは、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』で注目を集めたあと、『恋のゴールドメダル 僕が恋したキム・ボクジュ』『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』で素敵なキャリアを積み、『スタートアップ:夢の扉』で天才プログラマーを演じてトップクラスの俳優としての存在感を見せた。

そして今年、『二十五、二十一』で最高の主人公キャラを演じて大人気を博したのである。

とにかく、『二十五、二十一』の主演はナム・ジュヒョクにとって本当に大きなチャンスであった。

ナム・ジュヒョク

兵役後の成長に期待

共演相手は天才的な演技センスを持つキム・テリ。彼女のほうが年上でもあり、ナム・ジュヒョクが気後れする部分もあったと思うが、演技に入ると彼も天才女優と呼吸を合わせて素晴らしい演技を披露した。

演じたペク・イジンという役は、経済危機の影響で苦学生になってしまった環境から努力してテレビ局の報道記者に成長していった。

しかも、最後は若くしてニュースキャスターのアンカーにまで上り詰めた。本当にめまぐるしく自分を飛躍させていくキャラクターを演じたわけだが、ナム・ジュヒョクは年齢に応じた表現力を巧みに見せて、キム・テリが演じたナ・ヒドとの愛と別れを抒情的に演じていった。

特に、ドラマの後半で報道記者として様々な葛藤を経ていく場面ではナム・ジュヒョクがたくましい男に見事に変身した。本来はナイーブな感性を出す演技が得意だったが、さらに俳優としての強さを備えることができるようになった。

今後は兵役の経験をプラスにして、俳優としてさらに大きくなっていくだろう。そんなナム・ジュヒョクに大いに期待している。

文=大地 康

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