カン・ハヌルは芸能界でも本当に評判がいい。性格がとても良く、ついたニックネームが「美談製造機」。なにしろ、連続ドラマのスタッフたちの名前をきちんと覚えているという。そして、よくプレゼントを渡したりする。カン・ハヌルは本当にスタッフを大事にする俳優であり、みんなが彼のことを敬愛している。
【写真】『椿の花咲く頃』カン・ハヌルが紹介する新ドラマ『カーテンコール』とは
そんなカン・ハヌルの出演作の中で、「絶対に面白い」4本をピックアップしてみた。
●『ミセン-未生-』(2014年/tvN)
イム・シワンが演じたチャン・グレがコネ入社で大手商社に入ってくる。同じ新入社員だったのが、カン・ハヌルが扮するチャン・ベッキだ。
ドラマは、新入社員の奮闘ぶりを描くのだが、イ・ソンミンが演じるオ・サンシク課長のような人情味あふれる上司がドラマを大いに盛り上げていた。チャン・ベッキは親切なのだが、嫉妬や嫌みな感情も持っている。そんな複雑な男をカン・ハヌルが思慮深く演じていた。
●『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016年/SBS)
ヒロインを演じたIU(アイユー)の役はとても変わっていた。現代から高麗時代に魂だけタイムスリップする女性で、皇室で暮らすヘ・スに成り代わっていく。その皇室には多くのイケメン皇子がいて、ヘ・スも戸惑うばかりだ。その中心的な人物が、第4皇子で冷静すぎるワン・ソ(イ・ジュンギ)と、第8皇子で心が温かなワン・ウク(カン・ハヌル)である。
2人はライバル同士でヘ・スの心を射止めようとする。その駆け引きが面白く、カン・ハヌルもスリリングに演じていた。
●『椿の花咲く頃』(2019年/KBS)
コン・ヒョジンが演じるドンベクは、海沿いの小さな町でスナックを開いている。そこで警察官を務めているのが、カン・ハヌルが扮するファン・ヨンシクだ。彼は善良な男で、1人息子がいるドンベクに猛アタックする。
最初はドンベクも相手にしないのだが、誠実なヨンシクに徐々に心が動いていく。しかし、町には連続殺人事件が起こったりして不穏な雰囲気になる。そんなふうに騒然となるドラマの中で、カン・ハヌルが見せる「ほのぼのとした演技」に心から救われた。
●『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』(2021年/KBS)
物語の舞台は古代の高句麗(コグリョ)。聡明なピョンガン王女は愛国心がとても強いのだが、狡猾な権力者によって国が乗っ取られようとしていた。母親である王妃が殺され、カン・ハヌルが演じるオン・ヒョプ将軍が唯一の頼りだったのだが、彼も敵の罠にはまって死んでしまう。
以後、成人したピョンガン王女(キム・ソヒョン)は苦難の末に高句麗を立て直すようになるのだが……。カン・ハヌルは第1話だけの特別出演だったが、強烈な存在感を示した。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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