月曜日から金曜日までテレビ東京で放送されている韓流プレミアで、いよいよ『哲仁王后~俺がクイーン!?~』がスタートした。このドラマを満喫するための見どころを3つ整理してみよう。
【写真】『哲仁王后』のシン・ヘソン、男性の魂が入った王妃の役作りに注目!
まず一つ目。ヒロインを演じるシン・ヘソンの怪演に大注目だ。
シン・ヘソンと言えば、韓国で「視聴率女王」の異名を持つほどの人気女優。そんな彼女が『哲仁王后~俺がクイーン!?~』では現代韓国の男性の魂が入り込んだ王妃を演じている。言動はまるで品の悪い男。高貴な王妃とは180度違うキャラクターだ。
韓国でこのドラマが爆発的な人気を得た最大の要因は、男の魂を受け継いだヒロインの演技があまりに痛快で面白かったことだ。
本当にシン・ヘソンは芸達者。このドラマでも神がかりのような怪演をたっぷり見られるので、お腹を抱えて笑う準備をして毎回のストーリーを堪能しよう。『愛の不時着』でおなじみのキム・ジョンヒョンも国王の哲宗(チョルジョン)をユニークに演じており、主役カップルの相性も抜群にいい。
二つ目は、ドラマが描く歴史の奥深さ。
現代韓国の大統領官邸のシェフが陰謀から逃れる途上でプールに落ちてしまうという設定が物語の端緒だ。結局、19世紀なかばの王宮に舞台が移っていくが、権力闘争が激しい時代の歴史もたっぷりと描かれている。国王、王妃、側室、大妃、大王大妃、高官などの動きが重厚なエピソードをもたらしており、スケールが大きい歴史も堪能することができる。
三つ目は「フュージョン・コメディ時代劇」という新しいジャンルを作ったことだ。
このドラマの演出は、あの『花郎(ファラン)』のユン・ソンシク監督が担っている。才能豊かなこの監督は、活性化された「フュージョン」と笑いのツポをおさえた「コメデイ」を融合させて新しいタイプの時代劇を見せてくれる。そのおかげで、一度見たらやみつきになるような「スリル&笑い」を同時に味わうことができる。
以上の3つの見どころをおさえておけば、『哲仁王后~俺がクイーン!?~』が別格の面白さを提供してくれることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】『哲仁王后』で今までとは違った印象を見せるシン・ヘソンの出演作に注目!
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