ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がとても面白くて好評を博している。パク・ウンビンが抜群の記憶力を見せながら天才的な才能を発揮する弁護士を演じていて興味深い。そして、チームを組む法律事務所職員を演じているのがカン・テオだ。
【写真】『ノクドゥ伝』でカン・テオが若様と非道な男を巧みに演じ分けた!
彼は爽やかな好青年といった感じで、イケメンで雰囲気も柔らかい。パク・ウンビンとも相性が良くて好感が持てる。
そんなカン・テオがまるで違うイメージを出していたのが時代劇『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』だった。
このドラマでカン・テオは、本当にクセがありすぎる役だったユルムを演じていた。
ドラマの前半までは、ユルムは物腰が柔らかい若様だった。いかにも育ちがいいという感じで、田舎育ちの主人公ノクドゥ(チャン・ドンユンが演じていた)と好対照を成していた。
しかし、それは仮の姿だった。実は、とんでもない男だったのだ。
ドラマも後半になると一転し、ユルムは極端な策士になった。なにしろ、本当の姿は綾陽君(ヌンヤングン)だったからだ。
この男は、歴史的には光海君(クァンヘグン)から王座を奪い、後に即位して仁祖(インジョ)となる人物だ。特に『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』では、狡猾な手口で人を陥れていく人間として描かれていた。
完全な悪役であり、その非道なふるまいはノクドゥをさんざん困らせていた。
さらに、終盤になると手が付けられない悪行に走っていった。
そういう意味で、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』ではカン・テオも悪役のイメージがまとわりついたことだろう。
しかし、「俳優は悪役をりっぱにこなしてこそ演技力が身に付く」とも言われている。事実、カン・テオは『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』によって、演技の多様性を確実に培ったことだろう。
それだけに、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で見せるカン・テオの好青年ぶりは、本当に清々しく見ていられる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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