韓国ドラマの場合、主役男女がオフィスラブに発展するというケースがとても多い。社会人同士の恋愛なら、やはり会社が舞台になるのが一番理にかなっているからだ。
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そんなドラマをよく見ていると、「主人公たちが通っている会社に絶対に入りたい」とつい思ってしまう。視聴者からすれば、カップル2人の恋愛が生まれる場所はまさに「理想の会社」なのだ。そんな夢を見させてくれる「会社ドラマ」のベスト3を選んでみた。
ペ・スジとナム・ジュヒョクが主演した『スタートアップ:夢の扉』は、若者たちがIT企業を立ち上げていく起業物語だ。その中で、ペ・スジはチャレンジ精神があふれる若手経営者ソ・ダルミに扮していて、ナム・ジュヒョクは天才プログラマーのナム・ドサンを演じていた。
2人にはベンチャー企業を大きく成長させたいという夢があった。その実現のために創意と工夫をほどこしていくストーリーがとても見応えがあった。視聴者も一緒になってベンチャー企業を育てる気分を味わえるという意味で、『スタートアップ:夢の扉』は希望に満ちた会社ドラマだった。
アン・ヒョソプが演じるカン・テムは大手食品会社を率いる若き社長。そして、社員として食品研究に従事しているのがシン・ハリ(キム・セジョン)だった。
2人は偽装恋愛の当事者になる。カン・テムが口うるさい会長の目をごまかすために、シン・ハリが恋愛の相手だと偽ったからだ。やがて、カン・テムが愛にめざめ、2人の「偽装」は「本気」に変わっていく。その展開をドラマはコミカルに描くのだが、シン・ハリの社内チームは愉快なメンバーばかり。まさにラブコメに最適な顔ぶれになっていて、見ていて仲間入りしたくなった。
パク・ソジュンが扮するのは、財閥企業の副会長ヨンジュン。彼は恐ろしく有能だが、同時に過剰なほどのナルシストでもある。ところが、パク・ミニョンが演じるキム秘書が急にやめると言い出してから、ガタガタになってしまう。その落差をドラマは本当に面白く描いていた。
最高に痛快だったのが秘書室のメンバーによる会食の場面。そこにヨンジュンが飛び入り参加して、抱腹絶倒の飲み会シーンになっていた。見ているだけで笑いが止まらなくなってくる。そんな会食に一緒に参加できたら、楽しくて仕方がないだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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