「韓ドラが大豊作」となった今年上半期のラブコメ部門の一番人気は?

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2022年の上半期を振り返ってみると、出来がいい韓国ドラマが本当に多かった。具体的な作品名を挙げてみれば、『その年、私たちは』、『二十五、二十一』、『私たちのブルース』、『私の解放日誌』など。こうしたドラマは配信サービスを通して日本でもリアルタイムで見ることができ、韓国でのドラマ人気をダイレクトに感じることができた。

【写真】『社内お見合い』出演の女優キム・セジョン!役を演じる上でどんな努力をしたのか

そうした中で、ラブコメとして韓ドラ・ファンを熱狂させたのが、2月28日から韓国SBSで放送された『社内お見合い』であった。

主演はアン・ヒョソプとキム・セジョン。息がピッタリ合ったコンビネーションで、笑いが絶えないドラマを大いに盛り上げていた。

設定は、財閥御曹司とイケイケ女子社員の社内ラブロマンス。ラブコメでとても多いパターンで新鮮味はあまりないのだが、ヒロインを演じたキム・セジョンが飛びぬけた明るいキャラでストーリーを縦横無尽に動かしていた。

画像=SBS

痛快な展開を具体的に見てみよう。

強烈な印象を残すラブコメ

アン・ヒョソプが扮するカン・テムは大手食品会社を率いる若き経営者。非の打ち所がないイケメンなのだが、会長で創業者の祖父カン・ダク(イ・ドクファ)の「早く結婚しろ」要請に苦労していた。そこであの手この手を使って結婚話から逃れようとするのだが、苦肉の策で偽装結婚をせざるをえなくなり、相手となったのが社員のシン・ハリ(キム・セジョン)であった。

彼女は偽装結婚にうってつけのキャラで、「感情がオーバー」「うろたえる」「逃げ回る」「素性を隠したがる」という様々なシチュエーションをこなしながら、ラブコメの当事者としてフル回転で視聴者を大いに笑わせていた。

しかも、シン・ハリは偽装デートの最中に、突然投げ込まれてきたボールを顔にモロ受けて、大きなアザを作ってしまった。ギャグのように差し込まれてきた場面によって、シン・ハリのユニークな言動はさらに先鋭化して、彼女の極端なリアクションが『社内お見合い』の笑いのツボになっていた。

とにかく、笑える。気分がふさいでいるときに見れば、最高の気分転換になることは間違いない。過去にも韓ドラでは優れたラブコメが多かったが、『社内お見合い』も強烈な印象を残すラブコメの新たな傑作となった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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