今年のカンヌ国際映画祭を盛り上げる韓国映画・俳優たちは？パク・チャヌク新作、是枝裕和監督初の韓国演出作など

2022年05月17日話題

「第75回カンヌ国際映画祭」本日5月17日に幕を開ける。約3年ぶりの正常化ということで、世界中の映画関係者が映画祭を訪れる見込みだ。

今年、韓国からはコンペティション部門に2作、非コンペティション部門に1作、国際批評家週間招待作および閉幕作に1作が進出した。俳優の中ではカン・ドンウォン、ソン・ガンホ、パク・ヘイル、イ・ジウン（IU）、イ・ジュヨン、イ・ジョンジェ、チョン・ウソンらが映画祭に出席する。

コンペティション部門に出品されたのは、『別れる決心』（原題）と『ベイビー・ブローカー』だ。

パク・チャヌク監督が『お嬢さん』以来6年ぶりに送り出す新作『別れる決心』は、パク・ヘイルと中国女優タン・ウェイ主演のミステリーロマンス。

山で見つかった遺体を捜査することになった刑事が、死亡者の妻と出会って疑いと関心を同時に感じることで繰り広げられる物語だ。パク・ヘイルとタン・ウェイは映画を代表してカンヌのレッドカーペットを歩く。

日本の巨匠、是枝裕和監督初の韓国映画演出作『ベイビー・ブローカー』は、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預ける“ベイビーボックス”をめぐって縁を結ぶことになった人々の予期せぬ特別な旅程を描いた作品。主演を務めたソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン（IU）、イ・ジュヨンらが映画祭に出席する。

非コンペティション部門であるミッドナイトスクリーニング部門には、『イカゲーム』で知られる俳優イ・ジョンジェの初監督作『HUNT』（英題）が公式招待された。

組織に潜り込んだスパイを見つけ出すためお互いを疑う国家安全企画部のパク・ピョンホ（演者イ・ジョンジェ）とキム・ジョンド（チョン・ウソン）が、「韓国第1号暗殺作戦」という巨大な事件に直面することで繰り広げられるスパイアクション映画で、イ・ジョンジェ、チョン・ウソンをはじめ、コ・ユンジョン、ホ・ソンテ、チョン・ヘジン、コ・ユンジョン、キム・ジョンスら個性派俳優たちが出演している。

カンヌ映画祭には監督兼俳優のイ・ジョンジェとチョン・ウソンが出席する予定だ。

現場実習でコールセンターに行った女子高生・ソヒをめぐる事件と、疑いを抱く刑事の物語を描く『次のソヒ』（原題）は、批評家週間の閉幕作として5月25日に上映される。『私の少女』を手掛けたチョン・ジュリ監督の新作で、ペ・ドゥナ、キム・シウンが主演した。