是枝裕和監督と韓国の大物俳優たちが組んだ話題作『ベイビー・ブローカー』!

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本の映画界で名声を博す是枝裕和監督は、カンヌ国際映画祭にとても縁が深い人だ。これまで、『誰も知らない』(2004年)、『空気人形』(2009年)、『そして父になる』(2013年)、『海街ダイアリー』(2015年)、『海よりもまだ深く』(2016年)などによって、カンヌ国際映画祭で評価を高めてきた。

そして、ついに2018年の『万引き家族』でコンペティション部門の最高峰であるパルムドールを受賞した。

その是枝裕和監督が韓国の俳優を起用して制作した新作映画が『ベイビー・ブローカー』である。第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に公式招待されることになった。

【写真】韓国映画で多彩な演技を披露してきた俳優ソン・ガンホ

このコンペティシヨン部門に選ばれることは大変な名誉であり、世界中の映画関係者が『ベイビー・ブローカー』に注目することは間違いない。さらに、堂々たる受賞に至れば、映画の公開を控えた時点で大きな追い風になるだろう。

とにかく、『ベイビー・ブローカー』は是枝裕和監督の意欲作だ。特に、ストーリーが現代社会を強烈に象徴する内容になっている。

画像提供=CJ ENM

豪華な出演俳優

テーマとなっているのは、子供を育てることができない人が生まれた赤ん坊を預けるベイビー・ボックスだ。この存在をめぐって予想外の関係を築いた人たちが特別な旅に出かけていく。そこで起こった出来事を映画はスリリングに描いていくのだ。

大きな話題になっているのは、出演俳優の豪華さだ。

ベイビー・ボックスの赤ん坊の両親を探す怪しいブローカーを演じるのがソン・ガンホ、そのブローカーの相棒に扮するのがカン・ドンウォン、そして、ブローカーを追跡する刑事を演じるのがペ・ドゥナである。さらには、IUことイ・ジウンも共演している。

主役のソン・ガンホは、2021年に韓国の男性俳優として初めてコンペティション部門の審査委員に選ばれている。

そして、今度は審査される側にまわったのである。このように、韓国俳優の大物たちが日本を代表する監督とどのように呼吸を合わせていくのか。

注目の『ベイビー・ブローカー』は、6月に日本と韓国で公開される予定になっている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

【関連】女優IUが『麗<レイ>』と『マイ・ディア・ミスター』で見せた真骨頂

【写真】多くのドラマや映画で活躍するペ・ドゥナ

【関連】チュ・ジフン主演の『キングダム』、世界各国でどう評価されているのか

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事