俳優のキム・デミョンといえば、ドラマの2014年『ミセン-未生-』や2020年『賢い医師生活』に出演していた俳優だ。
さらに、彼はドラマだけでなく映画でも活躍しており、2014年『王の涙-イ・サンの決断-』、2015『ビューティー・インサイド』などに出演している。
そんな彼が4月8日に公開された映画『連鎖』で、8歳の知能を持つ知的障害の30代の青年ソックに扮している。
この作品は、平穏な農村で暮らす青年ソックが、予期せぬ出来事によって翻弄されていく様子を描いている。
そんな映画に出演を決めた理由について、キム・デミョンは「難しくて大変なストーリーだと感じて心配になったが、それよりもこの物語を大事に作り上げてしっかりと伝えたいという思いが強かったから」と語っている。
しかし、大人でありながら8歳の知能しかないというキャラクターを演じるには、かなり繊細な表現力が必要だろう。
そのことに関してキム・デミョンは、「見た目は大人だけど8歳の心を持っているソックを表現するうえで、真実味を盛らせたかった」と語っている。
その理由について、「見る人がそこに嘘っぽさを感じてしまったら、物語の大事な部分が真っすぐ伝わらないから」と話した。
とにかく、視聴者に一番大事な部分を伝えることに重点を置いた彼は、「もし自分がソックをうまく表現できなかったら、ソックと同じ境遇にいる人たちを傷つけることになるのではないか」と思ったようで、かなり悩んだという。
こうして難しい演技を披露したキム・デミョンと映画『連鎖』で共演するのは、ドラマ『ホテリアー』や『オンエアー』に出演した女優のソン・ユナや、映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』『エクストリーム・ジョブ』を始めとする多くの名作に出演してきた俳優キム・ウィソンがいる。
『ミセン-未生-』や『賢い医師生活』でも感じたが、キム・デミョンは強い存在感を感じさせてくれるとても興味深い俳優だ。
文=大地 康
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