NHK・BSプレミアムで放送中の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、3月6日の第18話が大きなヤマ場だった。なにしろ、最大の強敵だったコ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)との壮絶な対決が始まったからだ。
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キム・ソヒョンが演じるピョンガン王女にとって、コ・ウォンピョは絶対に討ち取らなければならない復讐の相手だった。
なにしろ、最愛の母であったヨン王妃(キム・ソヒョンが2役で演じていた)を殺した恩讐の仇であった。それは、ナ・イヌが演じるオン・ダルにとっても同様だった。彼の父のオン・ヒョプ(カン・ハヌル)は人望が厚い名将軍であったのに、コ・ウォンピョの狡猾な罠にはまって命を落としている。
このように、ピョンガン王女とオン・ダルにしてみれば、コ・ウォンピョは共通の仇であり、高句麗の王位を狙う強敵であった。それだけに、絶対に倒さなければならない相手だった。
そのコ・ウォンピョをつぶすためにも、ピョンガン王女は王宮に戻ってきて自軍を徹底的に強化したし、本来は心が優しい男であったオン・ダルも、誰もが一目置く武芸の達人に成長してピョンガン王女を支えた。
そして、機が熟したのだ。2人はいよいよコ・ウォンピョを討ち取る局面を迎えた。そのときのピョンガン王女の鬼気迫る闘争心が凄まじかった。
彼女は不遇の死を遂げた母の怨念を背負い込んでコ・ウォンピョを追い込んでいった。そして、最後の瞬間にピョンガン王女は自ら剣をふるってコ・ウォンピョにトドメを刺した。
こうして、ピョンガン王女とオン・ダルは念願だった復讐を果たした。
とはいえ、コ・ウォンピョの息子コ・ゴン(イ・ジフン)は取り逃がした。今度は彼と背後の新羅(シルラ)が強敵となってピョンガン王女とオン・ダルに襲い掛かってくる。
大きなヤマ場を越えた後にさらなる難敵が現れてきたのだ。今度こそ本当の最終決戦だ。
クライマックスに向けて、ピョンガン王女とオン・ダルの壮絶な戦いが続いていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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