Netflixで配信中の韓国ドラマ『二十五、二十一』(tvN)が、3週連続で同時間帯視聴率1位をキープした。2月27日に放送された第6話は最高視聴率9.8%(ニールセンコリア調べ)を記録し、再び自己最高記録を更新した。
【関連】『二十五、二十一』初回から視聴者の心を掴んだ3つの理由
1998年を舞台にする『二十五、二十一』は、夢を奪われた若者たちの彷徨と成長を描いた作品だ。笑いと涙、共感と感動を誘うウェルメイドな青春ドラマと評価されており、世代を超えた「共感ドラマ」として支持されている。視聴者を熱狂させた『二十五、二十一』の病みつきポイントを紹介する。
『二十五、二十一』は時代の苦難と挫折を味わい、そして克服し、夢のために突き進む不完全な青春の旅路を表現している。これは作家・監督・俳優の完璧なシナジー効果があってこそ。
さまよいながらも成長する人物に寄り添った演技で共感を呼ぶキム・テリとナム・ジュヒョクのほか、キム・ジヨン(宇宙少女ボナ)、チェ・ヒョンウク、イ・ジュミョン、キム・ヘウン、ソ・ジェヒらは個性豊かなキャラクターを生き生きと演じ、見事な調和を成した。
さらに、青春の喜怒哀楽を迫力あふれるストーリー展開と卓越した心理描写で描いたクォン・ドウン作家の筆力と、熱い青春を鮮やかな色彩と躍動感のある映像で具現化したチョン・ジヒョン監督の演出力が、最上のハーモニーを成して作品にのめり込ませている。
『二十五、二十一』の時代背景は1998年。その時代を生きた世代には懐かしさと思い出を呼び起こし、初めて見る世代には新鮮なときめきと新しい魅力を伝え、世代を問わず興味を惹かせている。
IMFの影響で銀行が統合されたり、映画関係者らがデモを行ったりするなど、当時の韓国社会を見せる事件や建物の外観、登場人物の衣装や小物に至るまで、細かい部分も見どころ満載だ。
特に、パソコンの青い画面越しでチャットをする場面や、ポケベルに届いた音声メッセージを聞こうと公衆電話で小銭を次々と投入する姿などは、1998年そのものだった。当時の時代をそのまま生かしたすべての要素が、視聴者の共感を呼んでいる。
『二十五、二十一』は、清らかで純粋な「やさしいドラマ」の魅力が感じられる名ゼリフで“青春のメッセージ”を伝えている。
持ち前のポジティブさで武装した女子高生ナ・ヒド(演者キム・テリ)と、辛い現実に耐えながらも黙々と日々を送るペク・イジン(演者ナム・ジュヒョク)が互いに応援し、慰めあうセリフはこのドラマの魅力の一つだ。
「一緒に立派になろう」「2人の時は、みんなには内緒で少しだけ幸せになろう」「欲が出る。うまくやり遂げたい欲」といった、勇気と希望を与えるナ・ヒドとペク・イジンの応援は時には励ましとなり、時には感動を与えながら視聴者を虜にしている。
制作会社Hwa&Dam Picturesは「『二十五、二十一』で笑って泣いて、慰められながら疲れを癒している反応が、制作陣にも大きな力になっている。夢に向かって疾走し、転んでもまた起きあがる気持ち良い青春ストーリーが、今後もエネルギーを届ける予定なので多くの応援をお願いしたい」と伝えた。
『二十五、二十一』は、韓国tvNで毎週土・日曜21時に放送中。Netflixでも同時配信中。
(記事提供=OSEN)
■【韓国現代史の悪夢】『二十五、二十一』で描かれた「IMF危機」とは何か
前へ
次へ