2020年に韓国で放送されたドラマ『嘘の嘘』で、財閥家の嫁から一夜にして殺人犯になってしまった女性チ・ウンス役を務めた女優のイ・ユリ。
【写真】『嘘の嘘』で共演するイ・ユリとヨン・ジョンフンの魅力
サスペンスとロマンスの2つのジャンルが混ざったこの作品の撮影で彼女は、「難しいというより精神的な苦労が絶えなかった」と語っている。
その理由は、6カ月の撮影期間の中で、自身が演じたウンスが味わったあまりにも辛い苦痛を感じて、何もしていなくても涙があふれ出ることもあったからだという。
それでも、「テレビ局の記者であるカン・ジミン役の俳優ヨン・ジョンフンと楽しい撮影ができた」と語ったイ・ユリ。
彼女が演じたチ・ウンスは、子供や夫との平凡で幸せな家庭を夢見ていたが、思いがけず事件に巻き込まれたことで性格が変わっていく女性だ。
そんなキャラクターを演じたイ・ユリは、撮影している間ずっとウンスを気の毒と思っていたようだが、どこかでウンスと同じ境遇の人が生きている気がして、そういう人に共感しようと努力したという。
彼女にとって特に印象的だったのは、子役コ・ナヒ扮するウンスの実の娘ウジュと初めて会うシーンだそうだ。
10年間離れ離れだった娘と会えたことで、これまで我慢していた感情を抑えきれずに抱きしめる場面の撮影は、「監督からOKが出ても余韻がずっと残っていたほど印象に残っていた」と語っている。
これまでに数々の現代劇で様々な役を演じてきたイ・ユリだからこそ、どんな苦労の絶えない撮影でも最後まで乗り切ることができたのだろう。
そのイ・ユリは、韓国で5月から放送される予定のドラマ『魔女は生きている』で、女優のイ・ミニョンやユン・ソイと共に出演することが決まっている。
果たして、彼女は新ドラマでいったいどんな演技を見せてくれるのだろうか。
文=大地 康
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