【怒涛の中編】ソウル五輪開催時の世相を描いたドラマが生んだ最大のスターは?

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北京で開催されている冬季オリンピックは連日熱戦が展開されているが、話題が盛り上がる中で前回大会の話もよく出てくる。その前回大会は平昌(ピョンチャン)で開催されたのだが、韓国の人たちにとって「オリンピックの記憶」といえば、なんといっても1988年に開催されたソウル五輪だ。

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そして、当時の世相を面白くドラマ化していたのが、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』であった。韓国ドラマの歴史に残る傑作「応答せよシリーズ」の三作目だ。

このドラマを見ていると、ソウル五輪を契機にいかに韓国社会が変わったかがよくわかる。その一つが海外旅行の自由化だ。

主要な登場人物である大家一家の夫婦が海外旅行の自由化に合わせて日本旅行に出かけるシーンがある。それ以前にはパスポートがなかなか作れず、預金残高まで調べられ、渡航回数も制限された。

ヒロインのイ・ヘリ(写真中)と一緒にサイン会に登場したパク・ボゴム(写真左)

瑞々しい演技が印象深い

そうした不自由さを『恋のスケッチ~応答せよ1988~』は物語の一場面として伝えてくれる。それによって、このドラマを見ている現在の人たちは、社会に制約が多かった1988年当時の暮らしを振り返ることができるのである。

また、数々の登場人物の中で視聴者が共感を持って受け入れられるキャラクターが、「下町人情横丁の英雄」であったテクだ。彼は10代後半なのだが、高校に行かず碁に打ち込んでいる。才能は天才級。中国や日本に行って対局を積んで、トップの成績を挙げていた。

しかし、性格は内向的で自分の思ったことを話せないタイプ。それでも、控えめな性格が人間味の良さを示している。

特に強調したいのは、演じているのがパク・ボゴムだということだ。彼はテクの役で一気に印象度をアップさせて、俳優として大ブレークを果たしている。そして、『雲が描いた月明り』の大ヒットによって、押しも押されもしないスターとなった。

今は兵役に入っているパク・ボゴム。彼の出演作を振り返るなら、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』での瑞々しい演技が本当に印象深い。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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