『王になった男』が何年経っても人気急上昇になっている理由とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

ドラマ『王になった男』がネットフリックスで配信されるようになったことは朗報だ。なにしろ、2019年に韓国のtvNで放送された後も評価を上げた時代劇で、クチコミでも評判がどんどん高まっていた。そうした流れを受けてネットフリックスで配信が始まり、1月10日現在で日本のランキング8位になっている。

【関連】天才子役から「恐ろしい俳優」になったヨ・ジングの才能

なぜ、これほど評価が高いのだろうか。

まずは主役のヨ・ジングの演技がとてもいい。

彼は国王のイ・ホンを演じている。モデルは15代王の光海君(クァンヘグン)だ。

イ・ホンは王位を守るために兄弟を殺した影響で、精神が錯綜してくる。そのことを側近のイ・ギュ(キム・サンギョンが演じた)がとても憂慮していたのだが、そんなときに国王にそっくりな男を見つける。それが道化師のハソンであった。ヨ・ジングが1人2役を巧みに演じている。

写真=『王になった男』公式サイトより

稀に見る傑作

こうしてイ・ギュはハソンを王宮に連れてきて国王の影武者に仕立て上げる。

そうなると、王妃との関係がガラリと変わる。それまでイ・ホンは王妃に冷たくしていたのに、ハソンが国王の身代わりになってから王妃に温かく接する。

このあたりの変化が『王になった男』の大事なストーリーになっている。そして、王妃の心の揺れ動きを巧みに演じたのがイ・セヨンだった。

イ・セヨンと言えば、2021年の最高の注目作であり2PMジュノがイ・サンに扮した『赤い袖先』で、ヒロインの宮女を魅惑的に演じていた。そんな彼女が『王になった男』でも本当に素晴らしい演技を披露しており、それもまた『王になった男』が注目される理由になっていた。

それだけではない。『王になった男』には、ハソンと王妃の素敵なラブロマンスの他に、統治者としての国王の苦悩、ハソンとイ・ギュの信頼関係、悪徳高官との対決などが興味深く描かれている。

本当に、数多い時代劇の中でも『王になった男』は稀に見る傑作だと思える。

そのあたりの醍醐味をネットフリックスでぜひ心から楽しんでみよう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

【関連『赤い袖先』 イ・セヨンの演技に大注目

【関連】『王になった男』ヨ・ジングの告白「一人二役の演技は…」

【関連】『王になった男』の実在の王が送った晩年

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事