『王女ピョンガン』でキム・ソヒョンの演技はどこまで進化するのか

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2021年の韓国ドラマ界を振り返ると、やはり時代劇の人気が高かった。その中で人気を集めたのは、『哲仁王后』『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』『恋慕』『赤い袖先』などであった。

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どれも傑作揃いだが、朝鮮王朝を舞台にしたドラマが多い中で異彩を放ったのが『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』だ。

このドラマは古代の高句麗(コグリョ)の物語であり、歴史を扱うスケールがとても大きい。そして、主人公のピョンガン王女の波乱万丈の人生がダイナミックに描かれていた。

なにしろ、若き王女が刺客になって標的を倒すという設定は迫力満点だ。そんなピョンガン王女に扮しているキム・ソヒョンの演技が本当にすばらしい。ヒロインの彼女はドラマの中盤から王宮に戻って本来の王女になるのだが、王位を狙っている悪徳高官コ・ウォンピョと激しく対立しながら国を守る気構えを見せていく。

そのときのキム・ソヒョンの凛々しい姿は、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のまさに花形になっている。

KBS演技大賞でキム・ソヒョンは最優秀演技賞を受賞した

究極の七変化

実際、彼女の演技力は折り紙付きだ。2021年12月31日に行なわれたKBS演技大賞でもキム・ソヒョンは最優秀演技賞に輝いている。

俳優であれば誰もが「最優秀演技賞」こそが最大の名誉だと考えるだろう。その名誉をわずか22歳で獲得したキム・ソヒョンは名実ともに本格派女優として高い評価を受けた。

そんな彼女が主演している『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、NHK・BSプレミアムで毎週日曜日に放送されているが、いよいよ物語は後半に入っていく。

キム・ソヒョンが高句麗の危機に瀕してどんな強い王女を演じていくのか。彼女は女優として確実に進化しているが、ドラマの後半では人間関係が複雑になって敵と味方の区別が難しくなってくる。そんな局面でも、キム・ソヒョンはさらにプラスアルファで究極の七変化を披露するに違いない。

そうした変化にワクワクさせられる。それだけに、今後の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』から絶対に目が離せなくなる。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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