女優イ・ヨンエ、限韓令の壁を超えて6年ぶりに中国上陸。『師任堂』は突破口になるか

2022年01月09日 話題 #師任堂、色の日記
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中国が「限韓令」(韓流コンテンツの規制)を解除する動きを見せ始めた。女優イ・ヨンエが主演した2017年のドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』が、1月4日からゴールデンタイムに放送開始とまったのだ。

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2016年、韓国がTHAADミサイルの配備決定を公表して以降、中国はその報復措置として韓流コンテンツの流入を封鎖した。限韓令と呼ばれる中国当局の措置位によってここ数年、韓国ドラマや映画、BTSとBLACKPINKらK-POPアーティストの事実上中国での活動を中止している。

そんななか、北京で開催される2022年冬季オリンピックを控えた中国が先月、女優ナ・ムニ主演の映画『オ!ムニ』(原題)の上映を許可したことで、韓国のエンタメ関係者の間では限韓令解除の期待感が漂った。韓国映画の上映はチョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ主演の『暗殺』以来6年ぶりとなる。ただ、『オ!ムニ』はアート映画に近い上にスクリーン数も小規模だったため、影響力は微々たるものだった。

しかし、『師任堂、色の日記』のテレビ放送は中国のメジャーなテレビ局「湖南衛視」(Hunan TV)で行われる。しかもゴールデンタイムに編成されたことで、限韓令解除に向けた本格的な動きと分析されている。

(写真=SBS)『師任堂、色の日記』

また、『宮廷女官チャングムの誓い』でアジア圏の韓流スターとなったイ・ヨンエの主演ドラマということも意味深い。中国が自国のエンタメ市場で大きな影響力を与える韓流スターたちに特に厳しい出演・上映制限の基準を適用していたからだ。韓流を代表するイ・ヨンエが再び中国市場に足を踏み入れるということは、事実上すべての韓国スターたちに扉が開くことと同じだ。

実際に『師任堂、色の日記』の放送には、イ・ヨンエの影響が大きかったという。

『師任堂、色の日記』の制作会社group8の関係者は「最近、中国当局が韓国との文化交流に対して融和的な姿勢を示しているところ、湖南衛視から放送の要請が来た。実は昨年末で放映契約が終了したが、『宮廷女官チャングムの誓い』以降、イ・ヨンエに対する中国内の反響が大きくて『師任堂』も放送したいとのことだった」と明かした。

また、「限韓令のため再契約がうまく進まず、不可能に近かったことだったが、イ・ヨンエ側でこの話を聞いて韓中の文化交流を再開する意味もあるので契約を延長し、放送を願うという強い意向を伝えてきたので放送が実現できた」と伝えた。

(写真=MBC)『宮廷女官チャングムの誓い』

『師任堂、色の日記』を放送する「湖南衛視」は『宮廷女官チャングムの誓い』を中国に紹介し、オーディション番組『私は歌手だ』の中国版を制作しており、韓流コンテンツに好意的なテレビ局の1つとして知られている。

そんな湖南衛視が『師任堂、色の日記』を放送することによって、韓国のエンタメ業界も息を吹き返す見通しだ。

イ・ヨンエにとって『宮廷女官チャングムの誓い』以来13年ぶりのドラマ復帰作でもある『師任堂、色の日記』は、朝鮮時代中期の画家・師任堂(申氏)の人生を再解釈したドラマ。天才画家だった師任堂の芸術魂と不滅の恋を描いた。日本では20021年にBSテレ東にて放送された。

(記事提供=OSEN)

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