2021年7月3日から8月22日まで韓国で放送されていたドラマ『悪魔判事』。このドラマの主人公であるカン・ヨハン役を務めたのが俳優のチソンだ。
ドラマの舞台となっているのは仮想の悪魔世界の韓国で、カン・ヨハンは悪魔のような判事で、国民が直接参加できる法廷ライブショーで、普段は抑えている本能を発揮する人物だ。
チソンがこの作品に出演を決めた理由は、悪を悪で懲らしめる判事という役柄の説明に魅力を感じたからだ。
ドラマの脚本を手掛けたムン・ユソクは、2018年に放送された『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』の主人公が善人の判事だったことから、次回作では悪人の判事をやりたいと言ったという。
そこで、チソンがバットマンのようでジョーカーのような判事はどうかと提案したところ、それが実現したのである。
ちなみに、バットマンとはアメリカン・コミックスに登場する架空ノスーパーヒーローで映画にもなっている。ジョーカーとは、そのバットマンと敵対する悪役のことだ。
『悪魔判事』で主演を務めたチソン。自身が演じたカン・ヨハンに魅力を感じている一方で、悪の観点から物事を見るのは悲しいし辛いとも感じていたという。
自分がどこまで表現できるのかと思っていた彼にとって、ドラマの枠の中でカン・ヨハンのすべてを表現するのは難しかったようだ。
最初はどこか演じにくいと感じて撮影に臨んでいたチソンは、そのときに頭に浮かんだことを脚本家のムン・ユソクに話したことで、アドバイスをもらい、カン・ヨハンのイメージを額に捉えていたことに気づいた。
最初は戸惑いながら演じていた彼も、完全にキャラクターを理解して最後まで撮影をやりきることができた。
以上のように、俳優として評価の高い演技を見せてくれるチソン。ドラマでチョン・ソナ役の女優キム・ミンジョンやキム・ガオン役のGOT7のジニョンと共演し、すばらしい演技を披露していた。
今後のさらなる活躍に期待したい。
文=大地 康
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