イ・ジュンギの主演ドラマといえば、昨年韓国で放送された『悪の花』がとても評判が良かった。幸せな家庭を守る夫の過去が徐々にあばかれていくドラマで、イ・ジュンギは謎めいた主人公をミステリアスに演じていた。
彼は、このところ『クリミナル・マインド』『無法弁護士』『悪の花』といった現代劇で活躍することが多いのだが、キャリアの上では時代劇も非常に重要なウェートを占めていた。
実際、俳優として大ブレークしたのも映画『王の男』の成功があったからだし、それ以後も『イルジメ〔一枝梅〕』『アラン使道伝』『夜を歩く士(ソンビ)』といった時代劇で脚光を浴びてきた。
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さらに、2016年に制作された『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』は、いまだに配信サービスで上位にランキングされることもあるほど長い人気を維持している。
現在の韓国ドラマ界を見渡しても、イ・ジュンギほど現代劇と時代劇を同じ比重でこなしている主役俳優は、他にいないのではないだろうか。それほど時代劇でのイ・ジュンギの活躍が目立っている。
そんなイ・ジュンギの主演作品で特筆すべきことは、それが現代劇であろうが時代劇であろうがアクションシーンが非常に目立っていること。それは、イ・ジュンギの好みとぴったりマッチしたことなのだ。
というのは、彼は子供の頃からアクションシーンが多い作品が大好きだったのである。
たとえば、2015年に日本で行なわれたファン・ミーティングのときにこう語っていた。
「僕が子供の頃は香港映画の人気が高かったのです。そういう映画をよく見ていましたので、ジャッキー・チェンのようなアクションスターになりたいと思っていました」
このように、かつてのジュンギ少年のヒーローはジャッキー・チェンだった。そういう気持ちを彼はずっと大切にしてきたのだ。
さらに、イ・ジュンギはこう言っていた。
「とにかく私はアクションシーンが大好きなのです。撮影しているときに喜びを感じますし、生きていると実感します。そして、アクションシーンの完成度を高めたいという気持ちが強いので、迫力があるアクションのシーンが撮れるのでしょう。なんといっても、俳優が自ら演じることが大事で、そうやると、みなさんが本当にリアリティのあるシーンを楽しんでいただけると思います」
この言葉のとおり、イ・ジュンギがオフのときにトレーニングでからだを鍛えているのも、いつまでもアクションシーンができる俳優でありたいと願っているからだ。
それだけに、近いうちにアクションシーンをメインにした時代劇でイ・ジュンギの雄姿を見られるかもしれない。そんな期待を抱かせるほどイ・ジュンギはアクションシーンに強い思い入れを持っている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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