ド・ギョンスが主演した『100日の郎君様』は、記憶喪失になった世子(セジャ)のイ・ユルが農民として生き抜いた末に王宮に戻って悪徳高官を駆逐するという快活な時代劇だった。
このドラマでド・ギョンスが演じたイ・ユルの妻である世子嬪(セジャビン)のキム・ソヘに扮したのがハン・ソヒだった。
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ハン・ソヒは世子嬪を本当に美しく演じきっていたのだが、役は視聴者に好まれない人物像だった。悪徳高官の娘として生まれたという不運もあったし、夫であるイ・ユルに徹底的に冷たくされていたという不遇もあった。
しかも、ドラマの後半になると自分自身も不貞行為を暴露されていく。はっきり言うと、完全な「嫌われキャラ」であった。
しかし、ハン・ソヒの演技はとても良かった。特に、夫に冷遇されるという立場を悲しい表情で随所に表現して、ドラマの中に哀感をもたらしていた。
そんなふうに、「嫌われキャラ」でありながら独特の存在感を見せたハン・ソヒは、女優として高い評価を見せ、以後もオファーが続いた。
そして、出演したのが話題作の『夫婦の世界』だった。ここでもハン・ソヒは不倫の相手になるという反感キャラを演じたのだが、目の演技が強烈で、ドラマに緊迫感をもたらしていた。
様々な役で確実にキャリアを重ねたハン・ソヒは、新しいドラマでヒロインに抜擢された。それが、『わかっていても』だ。このドラマでは、愛そのものを信じていないが、恋愛は楽しみたいというユ・ナビを演じている。そして、人気俳優のソン・ガンが演じるイケメン男子と複雑な恋愛模様を繰り広げている。
このドラマは日本でもネットフリックスで配信中であり、他のドラマとの比較でもランキング上位で人気を集めている。
どこかソン・ヘギョを彷彿させるという美しさを持ったハン・ソヒ。日本でも確実に知名度をアップさせている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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