韓国MBNの新時代劇『ポッサム 運命を盗む』(原題)が、知って見ればさらに面白いキーワードを伝えた。
同作は、光海君(朝鮮時代第15代国王)治下の朝鮮時代を舞台に、ポッサム(寡婦を連れ去って再婚させること)や泥棒などを専門とするチンピラ男・バウ(演者チョン・イル)が、翁主(=王女)のスギョン(演者ユリ)を誤ってポッサムすることで繰り広げられるロマンス時代劇。MBNで初めて放送される時代劇として、制作決定の時から注目を集めた。
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初回放送まであと5日、視聴者の理解を深める劇中の重要キーワードをチェックしてみよう。
朝鮮時代には、若くして夫に死別した女性・靑孀寡婦(=若後家)が、再嫁(再婚)できる方法はなかった。成宗8年(1477年)に「寡婦再嫁禁止法」が施行されたためだ。特に光海君は、戦争で夫を失った女性の数が増えると、混乱した国を正しく立て直すべく儒教の倫理を打ち出し、寡婦たちにさらに貞節を強要した。
寡婦たちに貞節を強要し、再婚まで禁止させた法律の束縛からの解放される一つの方法が、彼女たちを褓(ポ/風呂敷)に包んで連れ去る「ポッサム」という風習だった。年齢や身分を超越した恋が叶う1つの方法としても活用された、一種の計画的な取引である。当事者たちの合意のもと、金を受け取って周囲にバレないようにポッサムを行うポッサムクン(ポッサム屋)が存在した理由でもあった。
『ポッサム』の物語は、ポッサムで生計を立てていたポッサム屋のバウ(演者チョン・イル)が、ポッサム人生最大のミスをして翁主・スギョン(演者ユリ)の運命を盗むことからはじまる。
光海君の娘であるスギョンは、最高権力者だった“大北派”イ・イチョム(演者イ・ジェヨン)の長男の妻であり、初夜も行えず夫を亡くした靑孀寡婦だ。そんな家の嫁がポッサムされてしまったという事実を隠すため、イ・イチョムはスギョンの嘘の葬式を行う。
そうして行き場を失って身分を隠さなければならなくなったスギョンとバウが一つ屋根の下で暮らすことに。悪縁で始まったバウとスギョンの関係が、“盗んだ運命”の渦の中でどのように変化していくのかが『ポッサム』の見どころだ。
『ポッサム 運命を盗む』は、韓国MBNにて5月1日21時40分から放送開始予定。
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