韓国時代劇ドラマには数多くのイケメン俳優が出演しているが、女性陣の美しさも決して負けていない。
ただ、K-POPの女性アイドルが時代劇ドラマに出演すると、「これだからアイドル出身の役者は…」という演技力不足に関する論争がかならず巻き起こる。
現代劇ならまだしも、時代背景や口調、衣装、情緒まで現代とは違う歴史ドラマとなれば、その可能性は否が応でも高まってしまう。
以下は、とあるK-POPガールズアイドルが時代劇ドラマに出演し、メディアに酷評を受けたときの一文だ。
「まず、多くの人たちが指摘している彼女の演技力に関しては、不足しているということを前提に話を進めることにする。発声やセリフの伝達力、そして細密な感情表現において、とにかく残念なところが多い。これは歌と演技を両立させようとする〝演技ドル〟に往々にして見られる現象だ」
演技ドルとは、「演技をするアイドル」という意味で、長らく「演技ドル=大根役者」という先入観がつきまとった。
とはいえ、最近はそんな先入観は崩れつつある。
代表的なのは『九家の書』などに出演したペ・スジだ。同作出演後に人気が急上昇し、映画『花、香る歌』に主演。女優としての確かな地位を確立した。
Girl’sDayのミナなどは、「歌えて演技できる〝万能エンターテイナー〟」「歌手ではない演技者ミナの再発見」などと評されるほどだ。
少しずつではあるのもの、演技ドルたちが確実に韓国ドラマ界に好影響を与えるようになってきているのだ。
ただし、演技ドルの活躍を見つめる視線には二種類がある。
韓国のドラマ界や映画界が頭を悩ませている20代女優の飢饉状態を解決できるという意見と、新人発掘の機会が奪われるという意見だ。
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たしかに両方の意見が成り立つわけだが、今後もK-POPアイドルたちがドラマや映画を席巻する可能性が非常に高い。
というのも、有名アイドルが出演するドラマは韓流コンテンツとして、海外にも受け入れられやすいからだ。
実際に、放送されている韓国ドラマで、アイドルが出演していないドラマを探すほうが難しい現状を踏まえると、演技ドルたちの活躍の場はさらに増加するだろう。
彼女たちは、その期待に応えることができるだろうか。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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