テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『カンテク~運命の愛~』は、後半を迎えてくるとますます面白くなる。
このドラマで堂々たる主役を担っているチン・セヨンが演じているのは、カン・ウンボという女性で、とても活発な性格であり、好奇心旺盛に物事に取り組んでいる。そんな前向きな生き方をチン・セヨンは情感豊かに演じている。
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それにしても、チン・セヨンは『オクニョ 運命の女(ひと)』で時代劇の華々しいヒロインを演じたかと思うと、さらに『不滅の恋人』で命をかけて愛する王子を守り抜こうとする激情タイプの女性主人公に扮した。そして今度は『カンテク~運命の愛~』で1人2役を演じたり執念で望みを叶えたりという前向きな女性を颯爽と演じている。
今やチン・セヨンはすっかり時代劇の代表的な女優になってきた。それほど、立て続けに時代劇の主役を射止めた存在感はとてつもなく大きい。
そんな彼女が「恩師」と呼ぶのは、やはり『オクニョ 運命の女(ひと)』でチャンスをくれたイ・ビョンフン監督だ。
この名監督によって鍛えられなかったら今のチン・セヨンはなかった、と言っても過言ではない。
なにしろ、チン・セヨンはイ・ビョンフン監督の性格を早く理解しようと、撮影が始まる2か月ほど前から、監督とマンツーマンで台本読みを繰り返した。そうやって、彼女は監督の演技スタイルを細かく分析したという。それが本当に役立ち、演技の幅を広げることができたそうだ。
しかも、イ・ビョンフン監督は、キャラクターが持つ感情をできるだけ繊細に表現するようにチン・セヨンに求め、彼女もそれによく応えた。
さらにチン・セヨンは、女優の立場からキャラクターの変化をうまく捉え、喜怒哀楽をくっきりと見せることができたという。こうした成長は、その後の時代劇にも本当に役立ったと語り、チン・セヨンはイ・ビョンフン監督に心から感謝していた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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