『ヘチ』で延礽君を演じたチョン・イルが持っていた英祖のイメージとは?

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日曜日の午後11時からNHKの総合テレビで放送中の時代劇『ヘチ 王座への道』で、主人公の延礽君(ヨニングン)を演じているチョン・イル。

ちなみに、延礽君とは朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の若いときの呼び名である。そんな延礽君を演じたチョン・イルは、英祖という人物をどうイメージしていたのだろうか。

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ここで英祖について少し説明しよう。

英祖は、19代王・粛宗(スクチョン)と側室の淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)の息子として生まれた。

さらに朝鮮王朝の27人の王の中で一番長生きした王として知られており、在位中は各派閥から公平に人材を登用する蕩平策(タンピョンチェク)という政策を行なっている。

チョン・イルは英祖を冷血な人間だと思っていた

延礽君の活躍に注目

そのように功績を残している英祖だが、実の息子である思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めて餓死させるという事件を起こしている。

そう言った出来事もあってか、チョン・イルは英祖に対して、とても威圧的で冷血な人間というイメージを持っていたようだ。

しかし、『ヘチ』で描かれるのは延礽君が王になるまでの過程なので、ドラマの脚本を手掛けたキム・イヨンからは新しい英祖像を創り出して表現するように言われたという。

さらに、この作品の中で民衆や臣下の前で演説することの多い延礽君。チョン・イルは、監督のイ・ヨンソクからそのシーンで王としての威厳を出すように指示されて、自分なりの工夫を取り入れたのである。

しかし、時代劇ならではの古い言葉や長いセリフを覚えるのは大変だったらしく、撮影中は何度もセリフを繰り返し言っていたようだ。

以上のように、完璧に役になりきるために、どんなに大変でも準備を怠らないチョン・イル。これまでに俳優として積んできた経験があるからこそ、見事に新しい英祖のイメージを生み出すことができたのだと思う。

これからの展開で、チョン・イル演じる延礽君がどう活躍していくのか。彼の演技に注目すると、さらに物語を楽しむことができるのではないだろうか。

文=大地 康

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