『100日の郎君様』でナム・ジヒョンの演技が光っていた理由は?

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日本でも人気が高い『100日の郎君様』で、主役のド・ギョンスと共演したのがナム・ジヒョンだ。

彼女が扮した役は、波乱万丈の生き方をした女性だった。

もともとは良家のお嬢さんで何不自由なく暮らしていたのに、父が悪徳高官に殺されてしまい、自分も命を狙われて村に逃げ込んだ。その末に、庶民のホンシムという名前でひっそりと暮らしていた。

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しかし、状況が一変する出来事が起こった。王宮で世子として君臨していたイ・ユル(ド・ギョンス)が、やはり悪徳高官に暗殺されそうになり、九死に一生を得て村人に助けられる。しかし、記憶喪失になってしまい、村で別人として生きることになった。それがウォンドゥクであり、ホンシムはそのウォンドゥクと結婚することになってしまった。

『100日の郎君様』でホンシムを演じたナム・ジヒョン

起伏の激しい感情表現

しかし、この結婚には問題が多かった。なぜなら、ウォンドゥクはもともと王族なので働くことを知らなかった。しかも、何でも思い通りに手に入ると錯覚していて、お金もないのに高価なものを次々に買ってしまうのだ。さらに、農民なのに農作業もまったくできないのだ。これでは、妻としてホンシムもたまったものではない。

結局、出来の悪い夫を押し付けられたホンシムは苦労の連続となってしまう。そんな騒動を『100日の郎君様』は本当に面白く描いていた。

その中でも、ナム・ジヒョンは喜怒哀楽をはっきり出して朝鮮王朝時代の女性を表情豊かに演じきった。彼女は子役時代から演技の評価が高く、とても勘が良かった。そうした特徴が大人の女優になってからも生かされていて、『100日の郎君様』でも悲しい場面から喜びの瞬間まで起伏の激しい感情表現を巧みに演じ分けていた。

まさに、『100日の郎君様』を大いに盛り上げた立役者ともいえる。

こうして、『100日の郎君様』でとても印象的な演技を披露したナム・ジヒョンは、2020年にはドラマ『365:運命をさかのぼる1年(原題)』に主演して、シン・ガヒョンというウェブ漫画家に扮した。この役もたくさんの騒動に巻き込まれるヒロインだったが、ナム・ジヒョンは『100日の郎君様』と同様にハツラツとした演技を見せていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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