女優キム・ゴウンが“成長ドラマの終止符”を打った。彼女はNetflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』でリュ・ウンジュンを演じ、過去と現在が交錯する人生の節目を鮮烈に描き出し、物語の結びを完成させた。
物語の後半、ウンジュンは病状が悪化したサンヨンと再会する。救急室で危うい姿を見つめる彼女の表情には、冷え切った感情と長い年月の憐憫が重なり落ちていた。
その後、病室で最後の願いを聞いた瞬間、言葉にできない葛藤と揺らぎが静かな沈黙の中に染み込み、キャラクターの内面をより鮮明に浮かび上がらせた。
また、江陵(カンヌン)の海辺でのシーンは2人の関係が解けていくように続く場面であった。海を見つめるウンジュンの眼差しには、苦い諦念と微妙な慰めが同居していた。
さらに、サンヨンが兄のカメラをウンジュンに渡す場面では、キム・ゴウンは短い吐息と震える指先だけで歳月の重みを表現した。
彼女はわずかな場面だけで人物の過去と現在を堅固につなぎ合わせた。サンヨンとの対話ににじんだ揺らぎは、30代の激しい経験を呼び起こし、長い旅路に終止符を打った。
そして20代の不安、30代の激しさ、40代の深い余韻を一貫した流れで紡ぎ出した。特に感情を抑え、低いトーンで演じられた40代のウンジュンは、これまでの演技の軌跡が凝縮された成果そのものであった。
このように圧倒的な存在感で物語の最終的な情感を仕上げたキム・ゴウン。彼女は本作を通じて、改めて世代を超えて共感を呼ぶ俳優としての重みを証明した。
なお、キム・ゴウンが出演する『ウンジュンとサンヨン』はNetflixにて9月12日に全話が公開され、国内外で熱い反響を呼びながら配信中である。
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