『トンイ』“神回”確定、宴の裏で仕掛けられたトンイと張禧嬪の策略対決

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『トンイ』は、まさに華麗さと緊迫感が同居する宮廷劇の真髄を見せつける回であった。

9月22日に放送された第36話は、煌びやかな宴会の幕開けから始まる。豪奢な灯りと華やかな衣装に彩られた場面の背後には、冷たい謀略と鋭い直感がぶつかり合う緊張が潜んでいた。

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張禧嬪(チャン・ヒビン/演者イ・ソヨン)の狡猾な計略とトンイ(演者ハン・ヒョジュ)の直感的な洞察が火花を散らし、画面越しに伝わる緊張感は視聴者の息をも奪ったのである。

物語の中心に据えられたのは“謄録類抄”をめぐる攻防である。裏切りと策略が絡み合うなか、トンイを支える人々の家々は次々と捜索を受け、信頼厚いシム・ウンテク(演者キム・ドンユン)までもが軟禁される。

やがて“謄録類抄”がついに発見されるという劇的な展開は、心臓を鷲掴みにされるような衝撃をもたらした。宴の席で微笑みを保つトンイの姿は表面上の安らぎにすぎず、その胸の内には押し寄せる不安が渦巻いていた。

『トンイ』
『トンイ』でイ・ソヨンが演じている張禧嬪とハン・ヒョジュが扮するトンイ

張り詰めた緊張と驚きの連続

宴の余韻が消え、部屋へ戻ったトンイを待ち受けていたのは荒らされた室内の光景である。最も大切に守ってきた“謄録類抄”はすでに奪われ、張禧嬪の兄チャン・ヒジェ(演者キム・ユソク)の手に落ちていた。

彼は証拠を携えて清国へ向かおうとするが、その行動は予想外の展開を呼び起こす。さらに命の危機に追い詰められたシム・ウンテクが奇跡的に救われる場面は、物語に鮮烈な息吹を与え、次なる局面への期待を高めた。

しかし、ヒジェの手に渡った“謄録類抄”が果たして本物であるかどうかは曖昧なままである。トンイが周到に仕掛けを施していた可能性が示され、駆け引きはさらに深みを増す。“欺く者”と“欺かれる者”の境界線が揺らぎ、視聴者は誰が勝者となるのかを予測できぬまま物語へ没入していった。

やがて強大な後ろ盾を誇ってきたチャン・ヒジェはついに捕縛される。その失脚は張禧嬪を支える南人派にとっても痛烈な打撃となり、権力の均衡は大きく揺らいだ。しかし、彼らはなおも反撃の機会を狙い続ける。

一方で、トンイが胸に抱き続けるのはただひとつ、不当に退けられた仁顕王后(イニョンワンフ/演者パク・ハソン)を正しい地位に戻すという使命であった。その気高い決意が彼女をさらなる行動へと駆り立てていく。

この第36話は、表向きの絢爛と裏に潜む陰謀が鮮やかに交錯した回であり、トンイと張禧嬪の知略の激突が視聴者の心を強く捉えた。

“謄録類抄”の真偽をめぐる謎、チャン・ヒジェ失脚後の政局の動揺、そしてトンイが新たに描き出す一手、物語は大きな転換点を迎え、さらに張り詰めた緊張と驚きの連続へ突き進んでいくのである。

文=大地 康 

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