俳優のシン・ヒョンジュンは1990年に映画『将軍の息子』でデビューした。エキゾチックな風貌を持つ実力派の役者として人気を博し、満を持してドラマ『天国の階段』(2003年)に出演した。扮したのは、チェ・ジウが演じるチョンソの義理の兄テファだった。
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ドラマの中でテファは内向的な男だ。離婚した母がチョンソの父と再婚したので、チョンソと法律的には兄妹の関係となった。やがてチョンソの優しさに惹かれて愛し続けるのだが、チョンソはまったく相手にしてくれない。そんなとき、交通事故で記憶を喪失したチョンソの世話をするようになり、献身的に彼女を支えた。
さらに失明したチョンソの幸福を願って、最後はソンジュ(演者クォン・サンウ)と結婚できるように尽くす。このように、テファは究極の自己犠牲愛を見せていた。
そんな役をシン・ヒョンジュンは真摯に演じて高い評価を得た。『天国の階段』の好演によって彼は「テファお兄ちゃん」と親しまれた。
また、主演映画『家門の栄光』(2005年)が大ヒットして、シリーズ化もされている。その時期のシン・ヒョンジュンはまさに「旬の俳優」だった。さらに、チェ・ジウと竹野内豊が主演したTBSドラマ『輪舞曲(ロンド)』にも出演して、日本の茶の間でもよく知られた。
プライベートでは2013年に12歳年下のチェロリスト出身の一般女性と結婚した。そして、3児の父親として子煩悩な姿をテレビでも見せている。
充実した日々を過ごしていたシン・ヒョンジュンだが、マネージャーたちからパワフル疑惑や違法投薬疑惑などで告訴される騒動が連続し、精神的に大変な苦痛を味わっている。それらの裁判もシン・ヒョンジュン側の勝訴で終わっている。ようやく彼は苦しい時期を乗り越えて、明るさを取り戻した。
最新作の『タミリファミリー』(2024~2025年)でシン・ヒョンジュンは、主演のキム・ジョンヒョンが演じるソ・ガンジュの継父となるチ・スンドンに扮し、大企業の会長にふさわしい貫禄を見せている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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