テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』は、9月13日の第9話から、主役トンマンの役がナム・ジヒョンからイ・ヨウォンに移っていった。子役の俳優から大人の俳優にチェンジしたのである。
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それにしても、子役に扮したナム・ジヒョンの演技はとても良かった。当時の彼女は14歳だったが、トンマンが「少年」になりすましていたので、ナム・ジヒョンもボーイッシュな雰囲気を全面に出してハツラツと演じていた。
しかも、扮していた役のセリフがとても多くて「うるさ型」だったので、まだ10代前半のナム・ジヒョンも対応するのが大変だったことだろう。
しかし、彼女はとてもセンスがある子役だった。持ち前の勘の良さを発揮して監督の注文どおりに賑やかに演じていた。
これほど子役が達者だと、後を引き継ぐ大人の俳優も大変だ。視聴者の心の中に子役のイメージが残りすぎてしまうからだ。とはいえ、第9話から登場したイ・ヨウォンは、「少年」の面影を残しながら、やはり大人の女優として華のある演技を披露していた。
それでも、ドラマの中で所属している「花郎」同士が大ゲンカをする場面では、イ・ヨウォンも遠慮しているわけにはいかなかった。存分に手足を自由に動かして、ケンカの中で主導権を取る演技に没頭していた。
そんなイ・ヨウォンは1980年生まれだ。『善徳女王』の撮影をしているときは29歳だった。この年齢で「少年」に扮してもまったく違和感がなかった。それほどトンマンになりきっていたし、後の「女王」の役も本当に巧みに演じていた。
もともと、イ・ヨウォンはモデルとして芸能界に入ってきたが、明るいイメージが評判を呼んで、快活な女優として大いに成長してきた。この『善徳女王』の後には「時代劇の巨匠」と称されるイ・ビョンフン監督の指名を受けて『馬医』のヒロインに扮し、さらに時代劇で真価を発揮していた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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