【トップ3厳選】韓国時代劇で人気が高い3人の王妃とは果たして誰なのか

2022年12月11日 歴史 #康熙奉コラム #写真
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朝鮮王朝には42人の王妃がいた。彼女たちの平均寿命は48歳なのだが、それこそ聖女のような人格者もいれば、虐殺事件を引き起こしたような極悪人もいる。そんな王妃の中で、時代劇で人気となった最高キャラの女性を3人選んでみよう。

【関連】【『七日の王妃』の後日談】廃妃にされた端敬王后は中宗とどんな約束をしていたのか

最初に取り上げたのが『七日の王妃』の端敬(タンギョン)王后だ。

彼女は1487年に生まれた。12歳のときに中宗(チュンジョン)と結婚し、彼が即位した1506年に王妃になった。それは、先代王の燕山君(ヨンサングン)がクーデターで廃位になったことがきっかけだった。

しかし、クーデターを成功させた高官たちが端敬王后を王妃の座から引きずり降ろそうとした。端敬王后の親戚の多くが燕山君の身内だったからである。結局、彼女はわずか7日で廃妃(ペビ)となり、以降は寂しく暮らした。そして、1557年に亡くなった。

彼女は不運な人生を歩んだが、『七日の王妃』でパク・ミニョンが美しく演じて、同情を集めて大いに人気を博した。
2人目に挙げるのは仁顕(イニョン)王后だ。

彼女は1667年に生まれ、14歳のときに粛宗(スクチョン)の継妃になった。

写真左から『七日の王妃』ではパク・ミニョンが演じた端敬王后、『トンイ』でパク・ハソンが演じた仁顕王后、ドラマではシン・ヘソンが哲仁王后を演じた(一番左の写真=Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
ドラマ『七日の王妃』より。DVD好評リリース中・U-NEXTにて見放題配信中、一番右の写真=© STUDIO DRAGON CORPORATION)

時代劇で注目の王妃たち

性格がとても良くて聖女と言われたが、張禧嬪(チャン・ヒビン)に徹底的にいじめられ、そのあおりで1689年に廃妃になった。しかし、5年後に王妃に復帰。以後も粛宗から王妃として信頼されたが、1701年に34歳で亡くなった。『トンイ』では、パク・ハソンが上品に演じて好感度がとても高かった。

3人目は『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』のヒロインとなった哲仁(チョリン)王后である。

1837年に生まれ、1851年に哲宗(チョルジョン)と結婚して王妃になった。

性格はおとなしく、人徳も高かった。それゆえ、女官たちから人気を集めていたという。

哲宗との間に息子をもうけたが、王子は夭逝してしまった。また、史実の哲宗は酒と女性問題でひんぱんにトラブルを起こしたので心労も多かったと思われる。

結局、哲宗は1863年に世を去り、哲仁王后は大妃(テビ)として質素に暮らし、1878年に41歳で亡くなった。彼女は『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』でシン・ヘソンが演じたような快活キャラではなく、生涯を通して地味に暮らした王妃だった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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