『哲仁王后』の豆知識⑤大妃はなぜ大王大妃に強烈に歯向かうのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送している『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』も中盤に入ってきた。その展開の中で気になるのが、大王大妃(テワンテビ)と大妃(テビ)の対立が激化していることだ。

【関連】【『哲仁王后』の歴史解説】いがみあう大王大妃と大妃の立場はどう違うのか

特に、大妃の態度が過激になり、目上の大王大妃に対してきつい表情で歯向かっている。もはや、これは宣戦布告だ。その背景には、両者の間に長い因縁がある。それを理解しないと、2人の対立の根本的な原因がわからないだろう。そこで、過去の話から全体の流れを解説してみよう。

ペ・ジョンオクが演じる大王大妃は純元(スヌォン)王后のことだ。彼女は23代王・純祖(スンジョ)の妻であり、実家は安東(アンドン)・金(キム)氏の一族だった。そして、大王大妃の影響力によって安東・金氏は絶大な権力を握るようになった。

危機感を持った純祖は、対抗勢力を育てようとして、豊壌(プンヤン)・趙(チョ)氏の一族を優遇した。息子の孝明(ヒョミョン)世子の妻に豊壌・趙氏の出身者も迎えた。それが『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』に登場する趙(チョ)大妃である。

孝明世子が無事に国王になっていれば、安東・金氏が没落して豊壌・趙氏の天下になったことは間違いない。しかし、孝明世子が21歳で急死してしまい、せっかく勢力を拡大していた豊壌・趙氏は低迷するようになった。

大王大妃(写真左)と大妃は表情こそ笑っているが、内心では強烈にいがみあっている(写真=© STUDIO DRAGON CORPORATION)

激化する権力闘争

逆に、安東・金氏の権力は安泰となった。それは、孝明世子の長男が即位して憲宗(ホンジョン)になっても変わらなかった。その憲宗も22歳で亡くなり、王位を継いだのが哲宗(チョルジョン)だ。

彼は純元王后が、傀儡(かいらい)政権が作りやすい人物として推挙した国王であり、この時点で安東・金氏の政治力は揺るがなかった。

反対に、豊壌・趙氏は勢力が衰える一方だった。それに危機感をもった大妃はついに大王大妃に反旗を翻(ひるがえ)した。

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© STUDIO DRAGON CORPORATION

「生きるか、死ぬか」

その瀬戸際に追い込まれた大妃だからこそ、大王大妃に敵意をむきだしにするようになった。

こういう展開で、『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』が描く権力闘争は激化していったのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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