女優チャ・ジュヨンが『元敬』をめぐる世間の反応について、率直な思いを語った。
ソウル・江南区のカフェでtvN×TVINGドラマ『元敬』に出演するチャ・ジュヨンのインタビューが行われた。
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『元敬』は、夫である太宗(テジョン)イ・バンウォンとともに権力を勝ち取った元敬王后(ウォンギョンワンフ)を描く作品だ。
王と王妃、夫と妻という関係の中に秘められた激動の物語が展開し、これまで幾度となく描かれてきた太宗イ・バンウォンではなく、元敬王后の視点から再構築された女性中心の物語として注目を集めた。本作は1月6日に初放送を迎えた。
チャ・ジュヨンは元敬王后そのものに変身し、特有の低音の声、正確な発音、力強い眼差しを通じて、大胆かつ品格あるキャラクターを表現し、序盤から圧倒的な存在感を放った。しかし、一方で彼女を含む大胆な露出シーンが話題となることもあった。
この日、彼女は『元敬』への満足度を問われると、「実は放送期間中、ほとんど家にこもっていた。世間の反応が怖かったのだと思う。個人的に悔いが残る部分も多かった」と率直な心境を明かした。
それでもこうしてインタビューに応じる理由について、こう語っていた。
「個人的な思いを超えて、この作品を共に作り上げてくださった方々への感謝を伝えたいからだ。さまざまな懸念の中でも最後まで応援してくださったおかげで、最終回を良い視聴率で締めくくることができた。それが何よりありがたい」
さらに、放送前から歴史考証への疑問が持ち上がり、放送後には19禁シーンをめぐる論争が巻き起こるなど、ドラマを取り巻いたさまざまな議論について次のように語っていた。
「ただ1つ確信していたのは、後半まで観ていただければ、私たちが試みたことを理解してもらえるかもしれない、ということ。だからこそ、後半には自信があった」
また、歴史を題材にした作品としては異例の短さにもついては、「実在の人物を描くドラマは通常30話以上が基本だが、『元敬』は12話しかなく、前日譚を含めても14話しかない。彼女の生涯を描くには、あまりに短すぎた。当然、時代劇ファンの期待する要素もあるだろう。登場する人物も歴史的に有名な人ばかりだ。しかし、ありきたりな作品にするくらいなら、作らないほうがいいと思った。だからこそ、あえて省いた部分もある」と説明していた。
最後に、「このドラマを観て『これが歴史なんだ』と思うのではなく、関心を持ったならば、ぜひ自分で学んでほしい。もちろん、この言葉が無責任で不親切に感じられることも承知している。それでも、彼らも1人の人間だったということを知ってほしい。私は原敬を、愛おしく、そして哀れな女性として捉えた。もし彼女がいつか別の作品で取り上げられることがあるなら、ぜひ丁寧に描かれてほしい。だからこそ、私が演じたかった」と、彼女の想いを締めくくったのだった。
(記事提供=OSEN)
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