ソ・イングクの作品への熱がすごかった。
【インタビュー前編】『もうすぐ死にます』監督が明かしたキャスティング秘話
以前、ソ・イングクがインタビューを通じて「最初は特別出演でオファーを受けたが、再び主人公である『チェ・イジェ』役を提案された」と伝えたことがある。
これについて、ハ・ビョンフン監督は「本来は他の俳優がチェ・イジェ役にキャスティングされたが、スケジュールのため降板することになった。実際、チェ・イジェの役自体が多くの犠牲を払わなければならない役ではないので、すべての俳優のスケジュールを合わせなければならないキャラクターだった」と話し始めた。
監督は「俳優ソ・イングクは私が元々ファンでもあり、一緒にやってみたくてパート2に出てくる悪役を提案した。それも快く『やる』と言ってくれて感謝し、愛らしく見えた。当時編成されたわけでもなく、他の俳優たちもキャスティングされた段階でもなかったので、『ソ・イングク、とても好きだ!』と思った」と話し、笑いを誘った。
続けて「その後、主演俳優が抜けることになったが、ソ・イングク俳優がこの原作のウェブ漫画がとても好きで、自身が主演を務めたくて会社にウェブ漫画の版権を買ってくれと言っていたことを一歩遅れて知った。それを知っていたら(悪役を)提案しなかっただろう」と説明。
彼は「それで優先順位としてソ・イングク俳優に『チェ・イジェ』役を提案することになり、ソ・イングク俳優がためらうことなく1秒で『とてもやりたい』と言ってくれた。とても感謝したのが、多くの俳優のスケジュールを合わせることが不可能だったドラマだと思うが、それでもすべての俳優が一日に一回だけの撮影でも地方まで来てくれた。皆が犠牲になったなかで、一番多くの犠牲を払ってくれたのはチェ・イジェ(演者ソ・イングク)と感謝の気持ちを伝えた。
ドラマ『もうすぐ死にます』は 全8部作で12月15日にパート1(第1~4話)を公開し、1月5日からパート2(第5~8話)が公開される予定だ。
ハ・ビョンフン監督は「ウェブ漫画の原作とは結末がどのように違うのか」と聞かれると、「これを話すとネタバレになる。原作の結末がとても素晴らしかったので、今何かを言えば悪口を言われたり、期待を半減させたりすることもできる」と慎重な立場を示した。
監督は「以前までミニシリーズを中心に演出していたのでコメントを読む時間がなかったが、今回は事前製作なのでやることがなくてコメントをたくさん読んでいる。視聴者の方々が後の内容を書いていた。面白い内容もかなり多くて『もう少し推測してほしい』と思った。だから結末は言わない」と笑顔を見せた。
その一方で、パート2に対するネタバレを伝えた。監督は作品内で短く登場するすべてのキャラクターとエピソードについて、「すべてのキャラクターが残念だった。そのため、台本の作業をしながら一人一人がキャスティングされたため、欲が出た。『視聴者が見たい絵は、このすべての俳優が1カットに出てくる絵ではないだろうか?』と思った」と話している。
続けて「だからすべての俳優が出てくる場面を1、2シーンほど書いた。自分では『大丈夫だ』と思ったが、俳優たちのスケジュールを調整する助監督が来て『監督、これは撮影できない』と言って除外した。代わりに原作にはないアイディアをどうにか絞り出して俳優たちをパート2に全員出演させた」と話し、注目を集めた。
監督は「もし私が視聴者だったらと思ったが、『私の俳優をああやって使うのか』『あのシーンに出るためにあんな苦労させたの?』、『私の俳優をあんなに泣かせておいて、終わりか?』という言葉を聞くと思う」と笑いながら「(パート2を)見れば分かるだろう。後ろに全部出てくる」と打ち明け、パート2への期待を高めた。
なお『もうすぐ死にます』パート2は1月5日、プライムビデオを通じて公開される。
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