女優キム・ソヒョンがたっぷり語る『王女ピョンガン 月に浮かぶ川』(後編)

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韓国はもちろん、日本のNHK BSプレミアムでも放映された時代劇ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』。回数を重ねるごとにその力強い演技が際立っていたのが、ヒロインとしてドラマを引っ張ったピョンガン王女のキム・ソヒョンだ。

キム・ソヒョンは子役時代から『太陽が抱く月』などの大ヒット作に出演してきたが、大人の女優として成長したあとも『仮面の王 イ・ソン』『ノクドゥ伝~花に降る月明かり~』などでヒロインを演じてきた。

【写真】『王女ピョンガン』で栄光の3冠を受賞したキム・ソヒョンの美しさ

今や韓国ドラマ界の若手女優の中でトップクラスの実績を持っている。そんな彼女のインタビュー・コメントが届いた。

前回に続く後編を介しょう。

―ドラマの中で、ピョンガンはオン・ダルと一緒の時は自然と笑顔がこぼれて柔らかい表情になっているのがとても伝わってきました。オン・ダルとのラブラインを作っていく際に、特別に気をつけたことはありますか?
「最初はピョンガンはオン・ダルに対して尖った態度を取っていました。オン・ダルはいつもニコニコ笑っているのに、ピョンガンはピリピリしていましたね。彼女にとってオン・ダルは見たことの無い性格の人物だったんです。

こんな人は初めて。一体どう接したらいいんだ…!?と戸惑っていたはずです。いつも笑顔でピョンガンの傷を癒してくれるオン・ダルに、少しずつ心を開いていく中で、少し可愛い姿が出てもいいかなと思いました。

刺客ヨム・カジンはいつも冷静で冷たい人物ですが、オン・ダルと一緒にいる時は彼女の中にある暖かさが少し見えたらいいなと。そう思いましたので、オン・ダルに心を開き少しずつ親しくなっていく様子を見せられるように演じました」

―ナ・イヌさんとたくさんコミュニケーションを取られたと思いますが、一番よく相談したことはどんな部分ですか?
「ナ・イヌさんはオン・ダルそのものでしたし、私もピョンガンになり切っていたので、特別な相談は必要ないくらい、お互い自然に息が合ってました。

ただ、二人でいるシーンは、とにかくこの二人を可愛く見せる方法を研究しました。口喧嘩をするシーンも可愛く見せたくて、アドリブに関しては結構話し合いました」

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―ちなみに、アドリブする時は事前に相手に知らせますか?
「知らせるというより、ここでこうするのはどう?って相手に聞きましたね。急なアドリブに困る場合もあるでしょうから、アドリブは話し合ってから入れていました」

―もし、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』で違うキャラクターを演じられるなら、どんなキャラクターを演じてみたいですか?(男女問わず)
「コ・ウォンピョを演じてみたいです。すごく魅力のあるキャラクターだと思います。悪役で冷酷な姿を見せていますが、チン王妃に対しては愛憎入り混じった複雑な感情を表現していました。コ・ウォンピョを演じる先輩の演技を見て毎回すごく感動しましたね。私もこれからもっと経験を積んで、こういうキャラクターに一度挑戦できたらと思います」

―小さいころから本当の兄のように、師匠のように面倒を見てくれていたコ・ゴンですが、彼の恋心を拒むピョンガンもつらかっただろうと思います。コ・ゴンとのシーンで一番印象に残るシーンはどんなシーンですか?その理由は?
「ドラマの13話くらいに出てくるシーンですが、オン・ダルと殴り合いのけんかをするコ・ゴンにピョンガンが「私たちを行かせてくれ」と言うシーンがあります。ここでコ・ゴンはピョンガンへの感情―忠心と愛が混ざった彼の切ない気持ち―を真っすぐに訴えます。

撮影をしたときは、彼の悲しい気持ちがすごく伝わってきて、私も台本を読んだ時よりも数倍悲しい気持ちになりました。愛と悲しみが同時に感じられるシーンで、一番記憶に残っています」

―ナ・インウさんとの演技が好評でした。共演してみていかがでしたか?ナ・イヌさんの印象は?
「まずは背がとても高い!と思いました。(笑)今回初共演で、私は最初少し人見知りをする性格なのですが、ナ・イヌさんがすごく気さくな方で、先に話しかけてくれたおかげで、すぐに打ち解けられました。早く仲良くなれたので、現場の雰囲気もすごく良く、仲良くならなきゃ!という変なプレッシャーもなく楽な気持ちで演じることが出来ました。

一番息が合っていたシーンは、ナ・イヌさんとの初めての撮影でキスシーンがあったんですが…初対面でキスシーンですし、不自然に見えたらどうしようと少し不安でした。

でも、そんな初対面キスシーンという気まずさと照れくさい雰囲気がむしろシーンの状況とも似ていたからか、すごく可愛いシーンに出来上がったと思います。視聴者の方々もそのシーンを気に入ってくださったようで、反響もよかったです。初対面なのに良い結果が出せたシーンで、記憶に残っています」

―ナ・イヌさんと意見が合わない部分もありましたか?
「意見が合わないというよりは、私が台本を読んで想像していたオン・ダルは純朴で不器用なイメージだったんですが、ナ・イヌさんが演じたオン・ダルは私の想像よりずっと優しいオン・ダルだったので、私もピョンガンのきつさを少しゆるくして演じました」

―撮影現場でのムードメーカーは?
「コ・ゴン役のイ・ジフンさんですね!劇中のコ・ゴンは無口でカッコよくて、行き場のない怒りも抱いている人物ですが、現場でジフンさんに戻るとすごく茶目っ気たっぷりで、冗談を言ったりして雰囲気を和やかにしてくれましたね。おかげで役者みんな仲良くなって、とても楽しい現場でした」

―撮影の合間、休憩時間には何をして時間を過ごしましたか?
今回の場合、休憩の時は主に役者さんたちとたくさん話をしました。ドラマの話ではなくても、くだらない話をしながらご飯を食べたりしましたね。特に、ピョンガンの親友タラ・ジン役のキム・ヒジョンさんとよくおしゃべりしてました。役者同士の絆が深まったとのはそのおかげだと思います。とても楽しい休憩時間でした」

写真提供=ポニーキャニオン

―おしゃべりの内容は?
雑談もたくさんしましたし、その日の撮影の話で、面白かったセリフとか、これはどうしたほうがいいのかとか。悩みがある時は、お互いに相談したりアドバイスしたりしました。

―本作を通して、ご自身にはどんな変化がありましたか?
「とても多くのことを学んだと思います。何よりも皆と力を合わせること、そしてブレないことを学びました。最初は、自分にこの作品を引っ張っていく力があるのかと少し不安と疑問がありましたが、どんなに大変な状況になっても、私が全力を出せばみんながもっと楽しく幸せな気持ちで仕事ができるということを、今回の作品を通じて実感しました。

それが分かると、大変な現場でもたくさん笑えましたし、オープンマインドになれました。役者としても成長できた作品ですが、人間キム・ソヒョンとしても、皆と一緒に力を合わせて働くことを学べた作品でした」

―次の目標、叶えたい夢は?
「これからの目標は<成長し続ける役者>です。役者は学ぶことを止めてはいけないという言葉がとても好きですが、その言葉通りに、これからも努力し、多くのことを学び、どんどん成長していく役者になることが私の目標です」

文=韓ドラ時代劇..com編集部

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2022年5月4日(水)DVD-BOX2/レンタル第6巻~第10巻
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発売・販売元:ポニーキャニオン
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