テレビ東京で放送されている『王になった男』で、堂々たる主役を演じているのヨ・ジングだ。彼はかつて天才子役と呼ばれていた。
ヨ・ジングは、1997年8月13日に生まれているが、子役として演じたのが『太陽を抱く月』のイ・フォン役である。つまり、キム・スヒョンの子供時代に扮したわけだ。このとき、ヨ・ジングの演技はすばらしかった。
『太陽を抱く月』は高視聴率を挙げたドラマだが、序盤でヨ・ジングの子役としての演技が大評判となり、その後のドラマの大人気に大きな役割を果たした。それゆえに天才子役と称されたのだ。
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続いて、ドラマ『会いたい』でも子役ながらとても重要な役柄に挑んだ。
この『会いたい』は、ユチョンとユン・ウネが共演となったドラマだが、ヨ・ジングはユチョンの子供時代を演じて大人顔負けの演技力を見せた。それは、主役のユチョンに大変なプレッシャーを与えるほどだった。
こうして、子役として実績を積み重ねたヨ・ジングは、ついに大人の俳優としてチャン・グンソクが主演した『テバク~運命の瞬間(とき)』に出演した。
このとき、ヨ・ジングが演じたのは朝鮮王朝の21代王の英祖(ヨンジョ)だった。この英祖は、後継者だった息子を処罰して餓死させるという事件を起こしているが、こうした有名すぎる国王を若きヨ・ジングは堂々と演じた。
主役のチャン・グンソクも、制作発表会でヨ・ジングを称賛してこう言った。
「ヨ・ジング氏は本当に恐ろしい俳優だと思います。台本読みのときもそう感じたし、演技に臨む姿勢が恐ろしいほど真摯です。特に、カメラの前では別人になるような俳優ですね」
チャン・グンソクも子役出身で着実に成長した俳優だが、その彼から見ても「ヨ・ジングの存在感は凄い」と思えるほどだったのだ。
かつて、韓国芸能界には「子役は大成しない」というジンクスがあったが、今ではそのジンクスは次々に破られていった。そして、ヨ・ジングこそが子役から大成した典型的な俳優だと言えるだろう。
『テバク』で英祖を演じたヨ・ジングは、『王になった男』では光海君(クァンヘグン)に1 人2役で扮した。英祖と光海君という、朝鮮王朝でも特別に有名な国王を立て続けに演じるのだから、ヨ・ジングはやはり恐ろしいほどの存在感を持った俳優だと言えるだろう。
♢ヨ・ジング プロフィール
生年月日:1997年 8月 13日生まれ
身長:177cm
星座:しし座
学歴:中央大学校演劇映画学科
デビュー作:2005年映画『サッド・ムービー』
☆主な出演作
『サッド・ムービー』(映画、2005年)
『イルジメ~一枝梅』(ドラマ、2008年)
『ペク・ドンス』(ドラマ、2011年)
『根の深い木』(ドラマ、2011年)
『太陽を抱く月』(ドラマ、2012年)
『会いたい』(ドラマ、2012年)
『テバク~運命の瞬間~』(ドラマ、2016年)
『王になった男』(ドラマ、2019年)
『絶対彼氏。』(ドラマ、2019年)
『ホテルデルーナ』(ドラマ、2019年)
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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