『トンイ』の従事官役が光るチョン・ジニョンってどんな人?

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『トンイ』で補盗庁(ポドチョン)の従事官(チョンサグァン/隊長)のソ・ヨンギを演じているのがチョン・ジニョンだ。

彼は一言で表現するのなら「学者俳優」だ。

なにしろ、チョン・ジニョンは最難関のソウル大学の国文学科を卒業した。そして、俳優だけでなく、シナリオライター、演出家、作家も経験している。さらには、テレビの時事番組で進行役を担当し、演技でなく知性で視聴者を魅了した。

そんなチョン・ジニョンが演劇の俳優としてデビューしたのが1988年で、演劇『漢江の対決』に出演した。その後、演出家を目指して映画界入りしたが、のちに映画『ペパーミント・キャンディー』で有名になったイ・チャンドン監督の勧誘で映画俳優の道を志した。

映画デビューは1992年の『閉じられた校門を開けて』だった。教師役として出演し、将来性を嘱望された。

舞台とテレビを行き来しながら1998年に映画『約束』に出演。主演のパク・シニャンを必死に守る組織のリーダーを演じて大鐘賞の助演男優賞を受けた。

韓国時代劇『トンイ』でソ・ヨンギを演じているチョン・ジニョン

ヤクザとお坊さんの共通点

順風満帆だと思われた俳優活動だったが、決して甘くはなかった。やや低迷したのだ。知的で上品というイメージから脱却できず、役柄を広げられなかった。

そんな中でチョン・ジニョンは映画『達磨よ、遊ぼう』で、ヤクザのボスに協力する僧侶を演じることになった。

この映画の撮影に入る前のインタビューで、チョン・ジニョンは面白い言葉を残している。それはヤクザとお坊さんの共通点についての言及だった。

「死に不安を抱いてないのに、お互いに虚無主義的な考え方をしていて、片方は一度しかない人生を力強く生きようとしています。もう一方は、社会からはみ出して徒党を組んで生きています。また、僧侶もヤクザも、ある程度自分が最高だと考えている点が共通しています」

とても含蓄のある言葉だ。この僧侶の役は好評を博し、以後、彼の活躍の場は広がった。

2005年には韓国映画史上で最高観客動員数(当時)を記録した『王の男』に出演した。絶対的な権力を持ちながら孤独に生きた朝鮮王朝10代王の燕山君(ヨンサングン)を巧みに演じた。

この作品で大成功を収めたチョン・ジニョンは、さらに俳優として自信を深め、『トンイ』でも重要な役を演じることになった。

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文=康 熙奉(カン・ヒボン)

♢チョン・ジニョン プロフィール
生年月日:1964年11月19日生まれ
身長:173cm
星座:さそり座
デビュー:1988年演劇<漢江の対決>
学歴:ソウル大学校国語国文学科

☆主な出演作
『閉じられた校門を開けて』(映画、1992年)
『思いっきりハイキック!』(ドラマ、2007年)
『風の国』(ドラマ、2008年)
『トンイ』(ドラマ、2010年)
『ブレイン』(ドラマ、2011年)
『ラブレイン』(ドラマ、2012年)
『エンジェルアイズ』(ドラマ、2014年)
『華麗なる誘惑』(ドラマ、2015年)

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