高句麗の建国神話と英雄の生涯を描いた超大作『朱蒙』【名作劇場】

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朝鮮半島の歴史のなかでも、壮大な歴史を持つ高句麗(コグリョ)。その高句麗の建国の王、朱蒙(チュモン)の生涯を描いたのがドラマ『朱蒙』だ。

数々の運命に翻弄されながらも、陰謀や試練を乗り越え、強く生き抜いた英雄の姿を描いた極上のエンターテインメント作品で、韓国では歴代トップとなる35週間連続で視聴率1位という大記録を樹立し、“韓国時代劇不朽の名作”ともいわれている。

高句麗の誕生は建国神話として語り継がれているが、その神話世界が現代社会にも通用するように、さまざまなアレンジを加えているのがこのドラマの醍醐味とも言える。

高句麗時代の資料は極端に少なく、時代を公証するのは難しいとされていたが、それをカバーしたのが、豪華な衣装とセットだ。当時の高句麗の文化に対するこだわりが、さまざまなシーンで随所に見られる。

また、要所で史実とは違ったアプローチの仕方で、現代的にアレンジしている。つまり、ドラマを見るにあたって、史実をそのままドラマに当てはめるべきではないということ。

国を建国するために奔走する男たちの熱き友情と絆を、ドラマとして純粋に楽しみたい。

ドラマ『朱蒙』(ALL Rights Reserverd  by MBC 2006/2007)

【あらすじ】ひとりの青年が数々の逆境と試練を乗り越えていく英雄神話

2000年以上も栄えながらも、紀元前1世紀に漢の侵略によって滅ぼされた古朝鮮。流民開放と失地の回復という大志を抱くヘモス(ホ・ジュノ)は、扶余国の太子クムワ(チョン・グァンリョル)とともに漢に対抗していた。

そんななか、ヘモスが恋に落ちた相手が、漢の鉄騎軍に一族を皆殺しにされた河泊(ハベク)族のユファ姫(オ・ヨンス)だった。

その後、ヘモスは漢にとらわれて行方不明となり、それが扶余王の仕業だと知ったユファ。そのとき、ユファはヘモスの子を身ごもっていたが、太子クムワの3男として育てることを心に決め、いつの日か復讐することを誓っていた。

20年後、クムワは扶余王となり、ユファの息子であるチュモン(ソン・イルグク)は本当の父を知らないまま、クムワ王の第3王子として育てられた。母ユファは王の側室として迎えられ、クムワ王の寵愛を受けていた。

また、クムワ王の息子であるテソ(キム・ソンス)は、チュモンの命をたびたび狙って陥れようとするが、数々の逆境や試練を経て、真の英雄に成長を遂げていく……。

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