映画『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』俳優ジニョンさん語る “仲良くなりたい”日本の俳優も告白【インタビュー】

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甘くもほろ苦い、青春の日々がよみがえる――。『雲が描いた月明り』や『初恋は初めてなので』などで知られる俳優ジニョンが、今度はノスタルジックなラブストーリーで観る者を“あの夏”に連れ戻す。

【写真】ジニョン&ダヒョンの制服ツーショット

ジニョンとTWICE・ダヒョンがW主演を務める映画『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』が、8月8日より日本全国で公開される。

原作はギデンズ・コーによる台湾映画『あの頃、君を追いかけた』(2011年)。公開当時に台湾映画興行収入2位の成績を叩き出し、「青春映画の金字塔」として空前の大ヒットを起こした人気作だ。

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

そして今回、韓国リメイク版として描かれる『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』で、ジニョンは東春川(トンチュンチョン)高校に通う高校2年生のジヌ役を演じる。

将来の夢もなく友達と遊んでばかりで、恋愛とは程遠い学生生活を謳歌していたジヌ。ただ、とある出来事を機に成績優秀な優等生ソナ(演者ダヒョン)への想いに気づき、お互いに距離を縮めていく。やがて特別な絆を築き始めた2人だったが、受験や大学進学、環境も変化とともに関係にもすれ違いが生じて…。

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

ジヌとは「ベストフレンドになれる」

本作は高校2年生から物語が始まり、受験や高校卒業を経て大学に進むまでの物語がメインとなる。作中で子どもから大人へと成長するジヌの“心情変化”をどう表現しようとしたのか、日本公開に先立ち行ったインタビューでジニョンはこう語る。

「ジヌの年齢・年代というのは自分自身が通ってきた年齢でもありますよね。なので、当時の記憶をたくさん思い出しました。例えば“高校時代の自分はどうしただろうか?”などと考えたり、20代で自分が考えていたことを頭の中で整理したりして、なるべくディテールに表現したいと思ったのです。誰かを観察して役作りをし、ジヌというキャラクターに近づけていくよりも、自分の中にある感情や考えをまとめながら、“自分だけのスタイル”で表現しようと努めました」

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

物語の舞台は2002年の韓国。学生たちは「Fin.K.L(ピンクル)」や「S.E.S.(エスイーエス)」など“K-POP第1世代”のアイドルに夢中で、使う携帯もスマートフォンではなくガラケーと、当時を思わせる要素が随所にちりばめられている。

ジヌは流行に移ろいやすい性格で、サッカー日韓ワールドカップイヤーとあって韓国代表ユニホームをパジャマとして着たかと思えば、数日後には『SLAM DUNK』や『はじめの一歩』の影響を受けてバスケユニホームを着用し、なぜかボクシンググローブをはめて漫画を読む場面も。授業中には“輪ゴム鉄砲”で友人にちょっかいをかけるなど、学生らしい幼さも感じられるキャラクターだ。では、ジニョン自身とジヌとで共通点を挙げるならば何だろうか。

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

「似ていると思ったのは、友達と一緒にいる時にリードをするのが好きなことや、ちょっとした冗談やおふざけをするのが好きなことですね。それでいて、ジヌはとても前向きな性格です。多少良くないことがあっても“大丈夫”とポジティブに受け止められるので、その部分でも共通点を感じました。なので、ジヌのような同級生がいれば仲良くなるでしょうし、話も合うでしょう。人生における価値観も似ているので、まさに“ベストフレンド”になったのではないでしょうか」

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

ジニョンが仲良くなりたい日本の俳優は…

ジニョンは本作で初主演映画『僕の中のあいつ』(2019年)以来、6年ぶりにスクリーンへと帰ってきた。ドラマでは近年、『警察授業』で元ハッカーの学生、『Sweet Home-俺と世界の絶望-』シーズン2&3では正義感あふれる二等兵など作品によって多彩なキャラクターを演じ分け、安定感のある演技で“信じて見る俳優”との評価も得ている。

あの夏、僕たちが好きだったソナへ

そんな彼に「もし日本の作品に出演するなら、どんなジャンルにチャレンジしてみたいですか?」と質問すると、具体的な作品名も挙げて答えてくれた。

「私は『君の膵臓をたべたい』という映画が大好きなんです。そういった日本の青春もので描かれる風景や色使いが本当に素敵で、もしいつか機会があれば日本で青春ものやロマンス系の作品をぜひ一度は撮ってみたい。そんな気持ちがあります」

仲良くなりたい日本の俳優も『君の膵臓をたべたい』のW主演だ。「浜辺美波さん、北村匠海さんと一度お話してみたいです。『君の膵臓をたべたい』は本当に面白く、“どんでん返し”もある作品だったので、実際に撮影をしてみてどうだったのかなど、いろんな話をしてみたいですね」と微笑みながら語っていた。

ちなみに、ジニョンが前回出演した映画『僕の中のあいつ』の日本公開日は2019年8月9日。そして今回の『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』は2025年8月8日より日本公開と、“8月第2週の上映”という偶然の共通点があった。

6年の時を経て再び日本のスクリーンに帰ってくるジニョン。彼が紡ぎ出す青春のひと時を、ぜひ劇場で目に焼き付けてほしい。

(取材・文=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)

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