7月17日、韓国の新作映画『全知的な読者の視点から』(原題)に主演する俳優イ・ミンホの合同インタビューが行われ、韓流スターとして生きる中でのリスク管理や気をつけている点について率直な思いを語った。
『全知的な読者の視点から』は、10年以上連載された小説が完結したその日に、小説の世界が現実となってしまうという衝撃の展開から始まる物語。
小説の唯一の読者だったキム・ドクジャ(演者アン・ヒョソプ)が、小説の主人公であるユ・ジュンヒョク(演者イ・ミンホ)や仲間たちと共に、滅亡した世界で生き残りを懸けた壮大なファンタジーアクションを描く。
イ・ミンホは、劇中の小説『滅亡した世界で生き残る3つの方法』の主人公、ユ・ジュンヒョクに扮する。死んでも最初からやり直せる“転生スキル”を通じて、すべてのシナリオをクリアできる圧倒的な実力と不屈の精神を持つキャラクターだ。
イ・ミンホにとっては『江南ブルース』以来10年ぶりの映画復帰となる。
公開を控えた心境について「とてもプレッシャーを感じる。映画はより明確な評価を受けるのでなおさらだ。また映画に出演するまで10年も空いたのは、20代ではなく、俳優としてより深みを増した30代で映画をやりたいと思っていたから」と明かした。
最近、12年連続で「韓流スター1位」に選ばれたことについては「僕が演じたジュンヒョクと同じ考え方だ。与えられた状況の中で自分にできることを黙々とやる。それがジュンヒョクと似ている僕の価値観。デビュー当時から韓流スターになろうと思ったことはなかった」と語った。
これまで大きなスキャンダルなしで活動してきたイ・ミンホだが、「自分もいつ転落するか分からない」と思いながら生きているという。
「不安ではないけれど、そうなる可能性は誰にでもあると思っている。多くの場合、それは個人的な感情や欲求から起きると感じる。だからこそ、もっと大事なことを考えようとする。結局、プライベートの問題は個人の欲求から生じることが多い」
続けて彼は「自分よりも大切な家族や、進行中のプロジェクトの重みを考え、欲求を抑えるようにしている。それでも、いつ問題が起きるか分からない繊細な状況だ。ただ、それを気にしすぎると自分らしく生きられないとも思う。だからこそ、できる限りの範囲で節度を守り、健康的な生活を心がけている」と率直な心境を明かした。
イ・ミンホが主演する映画『全知的な読者の視点から』は、7月23日に韓国公開。日本を含む113カ国にも先行販売され、興行が期待されている。
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