女優ハン・ヘジンが“現実”をそのまま表現した。ドラマ『次の人生はないから』(TV CHOSUN/U-NEXTで日本配信)で復帰した彼女に注目が集まっている。
11月10日より放送開始された『次の人生はないから』は、育児とマンネリ化した職場生活に疲れ切った41歳の女性3人の親友たちが、“より良い人生”を目指して繰り広げるコメディドラマ。
ハン・ヘジンは劇中、名門大卒の夫と高収入を誇る一見完璧な人生を送るものの、無性愛者の夫との間に子どもを持つために努力を重ねるアートセンター企画室長ク・ジュヨンを演じる。
ジュヨンは、優秀なキャリアウーマンとして完璧な日常を送っているように見えるが、子どもを持つことへの葛藤の前ではもどかしさを隠せない。結婚、仕事、育児とそれぞれの悩みを抱える友人たちとの会話では、彼女の抱えるプレッシャーが鋭い言葉となって現れ、妊娠をめぐる両家の期待や非協力的な夫、そして流れゆく時間への不安が重なり、ジュヨンという人物への共感を高めた。
積み重なったストレスは、夫の無責任な態度によってついに爆発する。帰宅時間を守らず遅く帰ってきた夫サンミン(演者チャン・インソプ)が、ジュヨンの抑えていた感情の引き金を引いたのだ。ジュヨンはサンミンの言い訳に対し、これまで我慢してきた言葉をぶつけ、深い失望と怒りを露わにする。そのリアルな感情の断片が、視聴者の強い共感を呼んだ。
ハン・ヘジンは、子どもを望む切実な思いを抱くジュヨンの内面を繊細に描き出した。
上品で落ち着いた外見の裏に潜む不安や焦りをリアルに表現し、複雑な感情を立体的に仕上げている。人生の重みを感じさせる多層的な感情を説得力をもって伝える彼女の演技は、ドラマ全体の空気を柔らかく包み込み、没入感を一層高めた。
また、登場人物との関係性から生まれる感情の揺れも丁寧に描写。長年の友人たちとのシーンでは気さくな雰囲気を自然に醸し出し、親密なケミストリーを生み出した。職場ではプロフェッショナルな姿を通じてキャリアウーマンとしてのかっこよさを見せ、夫との場面では抑制のきいた感情で現実的な共感を誘っている。
ハン・ヘジンが出演する『次の人生はないから』は、毎週月・火曜22時に放送中。U-NEXTでは同日23時30分より配信される。
(記事提供=OSEN)
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