時代劇『トンイ』には様々な助演キャラがいる。その中でも特にユニークだったのが、キム・ソイが演じるポン尚宮(サングン)である。彼女は監察府(カムチャルブ)の尚宮で、王宮の人脈を巧むに生かしながらなんとか出世したいと願っていた。とはいえ、ただガツガツしてはいなかった。とてもお人よしのところがあり、憎めないキャラになっていた。
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そんなポン尚宮もトンイが粛宗(スクチョン/演者チ・ジニ)の寵愛を受けて承恩(スンウン)尚宮 (サングン)になると、彼女のために味方していく。というのは、張禧嬪(チャン・ヒビン/演者イ・ソヨン)の目を気にしてトンイは常に孤立無縁になっていたからだ。
そこで、監察府からポン尚宮がやってきて、トンイのお付きの女官になってくれた。以後は、常にトンイに寄り添って、その代弁者を担っていた。
ポン尚宮はドラマ前半ではお調子者であったが、中盤以降でトンイが出世するに従って存在感を増していった。結局、トンイの立派なサポーターになれたということだ。
このポン尚宮を演じているキム・ソイは、「時代劇の巨匠」と称されるイ・ビョンフン監督の傑作時代劇の常連となっている。
たとえば、『宮廷女官チャングムの誓い』ではミン尚宮、『イ・サン』ではキム尚宮を演じていて、『トンイ』でも同じように尚宮を演じている。まさに尚宮の常連女優と言えるだろう。
その後のキム・ソイは、やはり時代劇での活躍が目立っていた。『ホジュン~伝説の心医~』(2013年)でもユニークなキャラに扮していた。
それは、主人公ホ・ジュン(演者キム・ジュヒョク)の師匠であるウィ・ユテ(演者ペク・ユンシク)が開いている医院の使用人ハドン。それを快活に演じていたのがキム・ソイであった。
また、『華政(ファジョン)』(2015年)ではチェ尚宮に扮していた。ここでもキム・ソイは得意な役である尚宮としてドラマを彩っていた。しかし、その後のキム・ソイは女優としての活動歴がない様子だ。
近況はあまり知られていなかったが、韓国メデイアによると、2023年7月に済州(チェジュ)のラマダホテルで韓国の伝統衣装ファッションショーのモデルを務める姿が目撃されている。 現在は事実上引退し、故郷である済州島に居住していると推定されている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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