パク・ボゴムは、ふとした瞬間に人柄の良さが滲み出てくる俳優だ。たとえば、MCや記者会見に臨んだとき、生の発言をするパク・ボゴムを見ていると、人間性の良さが存分に感じられる。確かに、「裏表がない」というのがパク・ボゴムへの信頼性につながっている。
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そんなパク・ボゴムは今年2つの作品で注目を浴びた。最初の『おつかれさま』は長い時間をかけて取り組んだ大作であり、彼は済州島(チェジュド)で生まれ育った純朴なヤン・グァンシクに扮していた。IUが演じたオ・エスンを子供の頃からずっと愛し抜く役だ。
特に、学生時代に済州島を離れていく船に乗りながら、その船から海に飛び込んでオ・エスンを迎えに行く場面は本当に感動的だった。
ただし、全体を通して見ると、パク・ボゴムの出演シーンが意外と少ないと感じた。主役コンビの相手であるIUは、オ・エスンの他に娘のクムミョンも演じていたので、全編を通して出番がとても多かった。
しかし、ヤン・グァンシクの青年時代だけを演じたパク・ボゴムは前半だけの出演であった。後半は回想シーンでたまに出るくらいで、役を引き継いだパク・ヘジュンばかりが目立っていた。
パク・ボゴムにとって次の主演作となった『グッドボーイ』。ボクシングの金メダリストとして警察に特別採用されたユン・ドンジュを演じている。上司の言うことをまったく聞かず、なんでも猪突猛進してしまう。
しかも、同僚であるキム・ジョンヒョン(演者イ・サンイ)と口喧嘩ばかりしている。さらに、拳で問題を解決しようというタイプなので無鉄砲に動き回る。必然的に、パク・ボゴムもアクションシーンにずっと取り組んでいた。
『おつかれさま』では「静の演技」が目立った彼は、『グッドボーイ』では「動の演技」に徹している。しかも、ハツラツとした若さが強調されて、見ていても爽快だ。
今年の前半はまさに「パク・ボゴム祭り」。配信サービスを通して彼の演技をたくさん見ることができる。ファンにとってはたまらない喜びだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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