6月9日、Netflixの大ヒットシリーズ『イカゲーム』シーズン3の制作発表会が行われたなか、ファン・ドンヒョク監督が出演者による“ネタバレ騒動”について言及。「失敗は許されるべき」と寛容な姿勢を見せた。
今年の1月、シーズン2に出演した女優パク・ギュヨンは、撮影現場で撮った写真をインスタグラムに投稿し、物議を醸した。
その写真には、ピンクの警備服を着たパク・ギュヨン本人の姿と共に、同様の衣装で椅子に座って休憩する別の俳優が写っており、「この人が物語の重要人物ではないか」とネット上で憶測が広がった。
写真はすぐに削除されたが、すでにSNSやネットコミュニティを通じて拡散され、多くの関心を集める結果となった。
この件についてファン監督は、「もちろん驚きました。『どうしてこんなことになったの?』と本人にも聞きました。でも人間は誰でも意図せず、あるいは意図的にでもミスをするもの。ミスを理由に非難を続けるべきではないと思っています。失敗は失敗、そして許しは許しです」と語り、「過去のことは水に流して、前に進むべきなので、一つのハプニングだったと思い流しました」という立場を示した。
また、「その件で、事前にネタバレされたような気持ちになってガッカリした方もいらっしゃるかもしれません。ただ、あれは小さな出来事にすぎず、皆さんの楽しみを損なうような内容では決してありません。きっと本編をご覧になれば『大したことじゃなかった』と感じていただけるはずです」と説明し、視聴者の理解を求めた。
さらに、再発防止策について問われた監督は「これは法律で防げることではありません。本人たちも十分に反省し、苦しんできたと思います。二度と同じことが起きないよう、当事者たちは十分理解しているはずです。ですから特別な対策は必要ないと考えています」と述べた。
制作陣とキャスト陣の信頼と緊張感のもと、『イカゲーム』最終章は着実に歩を進めている。6月27日(金)からNetflixで世界独占配信スタート。
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