『コッソンビ』の終盤で子供を愛する親の悲哀がどのように描かれたのか

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テレビ東京で放送中の『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は、終盤を迎えて2人の親が大きくクローズアップされてきた。

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1人は妓楼の女将のファリョン(演者ハン・チェア)である。彼女は、実のところチョン・ユハ(演者チョン・ゴンジュ)の実母だった。それを悟ったチョン・ユハは、ファリョンに対して「一緒に行きませんか」と遠いところに旅立つ決意を述べていた。そのときの2人は表立って親子同士を名乗り出ていないが、暗黙の了解だった。

しかし、修羅場になってファリョンは、大ピンチになったチョン・ユハを守る過程でチャン・テファ(演者オ・マンソク)によって斬られてしまった。まさに息子の命を救うために自ら犠牲になったのである。それが、母が見せた最大の息子愛だ。

お互いに親子であることを認め合った2人…この場面は涙なくしては見られない名シーンであった。息子のために命を落としたファリョンは幸せな表情を浮かべながら世を去ったが、彼女は死ぬ間際に自分の生に大きな意味を見出したことだろう。

もう1人の親は、チャン・テファである。彼の息子はキム・シヨル(演者カン・フン)によって殺されていた。キム・シヨルはイ・ソルを護衛する「番人」なので、イ・ソルを襲う相手を殺めることは仕方がないことだった。

『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』
画像=SBS

子供を愛する親の存在感

それでも、ユン・ダノ(演者シン・イェウン)の姉のユン・ホンジュ(演者チョ・ヘジュ)は、婚約者を殺したのがキム・シヨルであることを知って大ショックを受けた。

チャン・テファはドラマの中で狡猾な悪人として描かれていたが、彼も人の親である。自分の息子の恨みを晴らしたいと思うのは当然のことだ。それゆえ、チャン・テファは必死になって「番人」を探していた。

その「番人」がキム・シヨルであることが明らかになり、チャン・テファはしつこく彼の命を狙った。それは息子を亡くした父親の執念であった。

終盤の『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』では、子供を愛する親の存在感がとても大きかった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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