韓国ドラマの中でも時代劇は人気が高いカテゴリーだが、歴史が難しそうで敬遠している人も多い。しかし心配はいらない。韓国の歴史がわからなくても十分に楽しめる時代劇を5本選んだ。問答無用で楽しめる作品ばかりだ。
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●『青春ウォルダム~運命を乗り越えて~』(2023年)
俳優名(演じた役名)/パク・ヒョンシク(イ・ファン)、チョン・ソニ(ミン・ジェイ)、ピョ・イェジン(チャン・ガラム)、ユン・ジョンソク(ハン・ソンオン)
〔ここが注目ポイント!〕パク・ヒョンシクが天才的な世子を華麗に演じている。彼が扮した主人公イ・ファンは、数々の陰謀に巻き込まれていた。さらに、イ・ファンの師匠の一家に毒殺事件が起こった。犯人だと疑われたのが、イ・ファンの親友との結婚を控えていたミン・ジェイだ。
彼女は両親と兄を毒殺した嫌疑を受けて逃亡。頼ったのがイ・ファンであった。2人は英知を集めて、隠された真実を必死に探すようになる……。スリル満点のサスペンス時代劇だ。
●『100日の郎君様』(2018年)
俳優名(演じた役名)/ド・ギョンス(イ・ユル=ウォンドゥク)、ナム・ジヒョン(ユン・イソ=ホンシム)、ハン・ソヒ(キム・ソヘ)、キム・ソンホ(チョン・ジェユン)
〔ここが注目ポイント!〕世子のイ・ユルは狡猾な悪徳高官に命を狙われてしまい、結果的に記憶喪失になってウォンドゥクという農民に生まれ変わる。結婚したのがホンシムで、この夫婦の掛け合いが最高に楽しい。
物語の後半になると、イ・ユルが記憶を取り戻して王宮に復帰し、悪徳高官と壮絶な闘いを繰り広げていく。主役のド・ギョンスが緊迫感のある演技を見せてドラマを大いに盛り上げていた。
●『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』(2020-2021年)
俳優名(演じた役名)/シン・ヘソン(キム・ソヨン/哲仁王后)、キム・ジョンヒョン(哲宗)、ペ・ジョンオク(純元王后)、キム・テウ(キム・ジャグン)
〔ここが注目ポイント!〕シン・ヘソンの卓越した演技力のおかげで、抱腹絶倒のラブコメ時代劇が誕生した。韓国大統領官邸で働く天才的なシェフが仲間に裏切られて刑事に追われる場面から物語が始まる。
シェフが逃げる際にプールに落下した途端、朝鮮王朝時代の王宮にまぎれこみ、魂そのものが哲仁(チョリン)王后のからだに宿ってしまう。かくして、王宮の中で逃げる王妃と追いかける女官たちのドタバタ劇が展開されて、お腹がよじれるほど笑える。
●『雲が描いた月明り』(2016年)
俳優名(演じた役名)/パク・ボゴム(イ・ヨン)、キム・ユジョン(ホン・ラオン)、ジニョン(キム・ユンソク)、クァク・ドンヨン(キム・ビョンヨン)
〔ここが注目ポイント!〕男装した女性が世子の側近になるという奇抜な設定に度肝を抜かれる。ありえない話なのに、史実を巧みに取り入れていて見応えのあるドラマになった。パク・ボゴムが演じた世子は典型的なツンデレ。
ところが、キム・ユジョンが演じたヒロインとのロマンスでは一転して素敵なスマイルに変わる…その変化にメチャ引き込まれる。本当に完成度が高く、キャスティング、ストーリー、映像と三拍子そろっている。
●『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年)
俳優名(演じた役名)/チャン・ドンユン(チョン・ノクドゥ)、キム・ソヒョン(トン・ドンジュ)、カン・テオ(チャ・ユルム)、チョン・ジュノ(光海君)
〔ここが注目ポイント!〕主人公ノクドゥは、家族を襲った刺客をつかまえるために、男子禁制の村に女装して入り込んだ。そこで、村のそばの妓楼にいた妓生のドンジュと同居する羽目になった。彼女は国王の光海君(クァンヘグン)に復讐するために暗殺を狙っている。
こうして、ノクドゥとドンジュは家族の怨みを晴らすために協調していくのだが……。設定が奇抜なのだが、王位をめぐる争いが重厚に描かれていて内容が濃かった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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